【原神】GeForce NOW版がスマホにも対応したので、プレイ&画質を比較してみる

ゲーム

ようやくGeForce NOW版の原神が、スマホ・タブレットなどのモバイルデバイスに対応したので試してみました。

導入

GeForce NOWの動作要件

動作要件はかなり低く、要件を見る限りは化石スペックでも動きます。

AndroidiOS(Safari)
ハードウェアRAM1GB~指定なし
ソフトウェア(OS)Android 5.0~iOS 14.3~
iPadOS 14.3~
回線速度有線 or 5GHzのWi-Fi

720p60fps:15Mbps
1080p60fps:25Mbps
レイテンシ40ms以下
同じ
ざっくり見積もってSnapdragon 810みたいな
化石スペックでも多分動く
iPhone 6s/iPad Air 2
辺りでも多分動く

雑な言い方をすればGeForce NOWが動かないスペックの方が珍しいです。スマホのスペックより回線品質の方を重視した方が良さそう。

プロバイダー&アカウントを作成する

GeForce NOWの利用にはサービスのプロバイダー選択とアカウントが必要になります。

日本国内だと、禿とあーうーがプロバイダーなのでどちらかで登録します。

GeForce NOW Powered by SoftBank

GeForce NOW Powered by au

特に理由が無ければ、フリープラン対応のSoftBankをプロバイダーにしてOKだと思います。GeForce NOWのページから「フリープランに登録」を選択。

注意事項への同意や必要事項の入力を済ませ、フリープランに登録します。

スマホ側でGeForce NOW&原神にログイン

モバイル端末側にアプリ版のGeForce NOWをインストールし、先程登録したプロバイダーを選択してログインします。(Androidの場合はアプリ、iOSはSafari経由)

ログイン後、ライブラリから原神にアクセスし「プレイ」でストリーミングが開始されます。

フリープランの場合、ストリーミングが開始されるまでの待機時間があり、時間帯や曜日で変動しますが…スマホにも対応した結果なのか、混んでいるときには700~1000人待ちなんて場合もザラです。(アミューズメント施設人気コーナーの順番待ちかな)

混雑を避けても大体100~300人くらいは居るので、5分~10分弱くらいは待機することになります。

順番待ちが終わって原神のストリーミングが開始されたら、普段プレイしているアカウントにログインし、サーバーを選択。

キーボードは左上のメニューっぽいものから、GeForce NOWのソフトウェアキーボードを出して使います。

ゲームを終了したい場合は同じく左上のメニューっぽいものから終了させればOKです。

プレイしてみる

設定関係

GeForce NOW版の原神は、PC版準拠なので設定関連もPC版と共通です。

キーマウ・コントローラー・タッチ操作でプレイ可能ですが、タッチ操作でプレイする場合はそのまま何も変更せずプレイした方が良いです。

試しでコントローラーをペアリングしてプレイした後、再度ログインしたときに物理コントローラーがデフォルトになっており、タッチ操作に戻せなくなりました。

キーマウ⇔コントローラー切り替えでも戻らくなり、一部のちっこいボタンをタッチして操作するハメになり、移動キーや一部のボタンがないので何もできなくなります。

おまけにリログでは直らず、アプリ版のGeForce NOWを再インストールしないとタッチ操作に戻らない事象が発生したので下手に変更しない方が良いです。おま環かもしれませんけど。(キーマウ・コントローラー前提なら気にしなくて良いとは思いますが…)

Pixel 6でGeForce NOW版 原神を起動した場合、デフォルトで高画質45fps・1376×640ウィンドウ設定でした。

PC版準拠かつゲームの処理をしてくれるのは、CC150+RTX T10-8で構成されてるらしいNVIDIAのサーバーなので、レンダリング精度”1.5”やシーン細部”最高”で60fpsも余裕のよっちゃんです。

原神PC版の推奨スペックであるCore i7(Gen4)+GTX 1060(6GB)からしたら2~3倍くらいの性能で、サーバー側の処理性能は十分過ぎますし、このサーバーと同等程度のPCを買おうとしたら最低でも6c12t以上のCore i5/Ryzen 5とRTX 3060かRX 6600XTを搭載した10~15万円程度はするPCの性能が必要なので…月額課金した場合でも費用対効果やべーです。

動作面は快適でPC版の”それ”

スマホ(Pixel 6)からプレイしてみた動作感はこんな感じです

サーバー側が処理してくれるので、スマホ版だと重くなりやすい甘雨・ウェンティ・モナの連続爆発処理でもフレームがドロップしたりなんて勿論しないです。60fpsで安定。

ロードや動作のスムーズ具合はSSDとdGPUを搭載したPC版の”それ”と殆ど同じで、一貫したパフォーマンスが出てるので下手なPCよりも快適。スマホとは言わずもがなです。

「タッチ操作にも対応」ってなってますが、ネイティブなスマホ版よりは操作性が初期設定では悪く、特に弓の照準時にキーマウ基準なのか感度がヒルチャール並に馬鹿になってるので…結構狙いを合わせるのが大変でした。

感度がビンビンヒルチャールっぽいので、多少下げてあげれば幾分かはマシになります。

回線状況さえ安定していれば、PC版の”それ”と殆ど同じ快適なプレイをスマホからでも体験できます。

GeForce NOW版がクラウドなのにここまで遊べるのも凄いですが、そうしないといけないくらいスマホ版(ハードウェア側)の動作が酷いとも言えます。

カタログスペックでは判断不可能、同じスペックでも機種毎で動作はバラバラ、iPhoneも酷いですがAndroid勢はもっと酷いし人によって評価も疎ら。

特にスメールが追加されてから容量も動作も更に重くなってるので、Snapdragon 855以下のスペックしかないスマホ・タブレットのユーザーは機種変よりGeForce NOW版がベストじゃないですかね。

スマホ版よりは高精細、ネイティブPC版に少し劣る

スマホ(Android)版、最高画質がこれ。スマホゲーとしては上々だとは思いますが…

肝心のPC版準拠のGeForce NOW版がこれ。

解像度1376×640、レンダリング精度1.5、各項目は高(最高)

どれだけ頑張っても所詮はモバイル向けにグラフィックが削られてるので、PC版準拠で遊べるGeForce NOW版とは雲泥の差です。ハッキリ言えばスマホ版はショボいです。

なので、スマホ版を脳死で最高画質設定にする意味は薄いかなーと余計に感じてます。どうせ最高にしてもPS4にすら劣る画質だし。

で、いつもプレイしているPC版(ネイティブ)がこれ。

解像度1920×1080、レンダリング精度1.5、各項目は高(最高)

PC版が綺麗なのは周知の事実なのでコレイかわよ。以上です。

並べて比較すると、GeForce NOW版はクラウド経由&ストリーミング側デバイスの解像度やアスペクト比の影響を受けるので、ネイティブのPC版よりすこーしだけ劣る印象です。

GeForce NOW版をスマホじゃなくて、PCとかタブレットでストリーミングするならデバイス側の解像度が上がってもう少しマシになるとは思います。

あとがき

待ち時間と連続プレイが30分の制限はありますが…Core i7 9700K+RTX 2070~80に匹敵する性能のサーバーをタダで借りて原神を低スペスマホからでも快適に、しかも画質含めてPC版準拠って…無料のサービスで受けれる恩恵デカすぎだと思いました。30分ならデイリー消化と樹脂合成+αくらいは余裕です。

制限云々なくプレイしたいなら課金すれば良いだけの話ですし、月額もプロバイダーがSBなら1980円から550円に値下げされて高くないし、このサーバーと同等程度のPCを買おうとしたら10~15万円程度は吹き飛び、PS5でも5万円くらいは消えるので月額課金でも費用対効果は悪くないと思います。550円なら普通に安い。