Xiaomi端末のブートローダーをアンロックする

Android

Xiaomi端末(MIUI※)のブートローダーをアンロックする手順を記事に残します。

ググればいくらでも似たような情報が出てくるので、最早何番煎じ…って状態ですが、半分くらいは後でまたXiaomi機を買ったときに自分が見返す用です。

※Xiaomi HyperOSを採用した大陸版を日本人がBLUするのは限りなく無理です。この記事の内容でできるのはMIUI 14までを採用した端末に限られます。

事前準備

【必要になるもの】

  • adb/fastboot環境構築済みのWindows PC
  • Miアカウント(要:電話番号認証)
  • Mi Unlockツール
  • SMS認証可能なSIMカード
  • データ通信対応のUSBケーブル
  • Mi/Redimi/PocoのXiaomi端末
  • ※SIMカードのキャリアとデバイス次第では、SMS受け取り用2台目のデバイス

アンロックにはMiアカウントが必須なので、予め作成しておきます。

SMSによるコードの認証と電話番号認証済みのMiアカウントが必要になるので、作成時にSIMの電話番号を登録しておくとスムーズです。

電話番号を登録したところで何も実害はないですが、心配な場合はpovo 2.0とかで捨て用のサブ回線でも作りましょう。

adb/fastboot環境構築済みのWindows PCも必須になるので事前に環境を用意して下さい。

SMART ASWさんが置き換えた「15 seconds ADB Installer」を使えば、ウィザードに従ってポチポチするだけで構築できます。

USBケーブルはデータ通信できれば何でも良いです。

Xiaomi端末側の操作

SIMカードの挿入とVoLTEの開放

日本市場投入モデルや予めVoLTE対応機でアンロックする場合は不要。(別デバイスでSMSを受け取る場合も)

グローバル版などのXiaomi機ではVoLTEが開放されていない場合があり、認証に使うSIMカードのキャリア次第ではモバイル通信が出来ない場合があるので、MIUIのVoLTE開放コマンドを使って開放します。

別に開放しなくても、2台目のデバイスとかでSMSコードを受け取ってアンロックできますが、1台で完結できるので、可能ならアンロックするデバイスにSIMをぶちこむ&SMS認証で良いと思います。

OEM&Miアンロックの許可、Miアカウントへアクセス

開発者向けオプション内にある”OEMロック解除”を有効化し、Miアンロックを動作させるためにアンロックする端末をMiアカウントに紐付けします。

Wi-Fiを切ってモバイルデータ通信の状態から、予め作成した電話番号認証済みのMiアカウントを追加。

Xiaomi Cloudの”同期”と”デバイスを探す”を必ずOFFにしておきます。SMS権限も求められますが無視して構いません。

デバイス側で「正常に追加されました」と表示が出る or Miアカウントのデバイス一覧から確認可能であれば、紐付けできています。

Windows PC側の操作

Mi Unlockを実行

Xiaomi端末専用のブートローダーアンロックツール「Mi Unlock」をダウンロードし、zipファイルを解凍。

フォルダ内の”Miflash_unlock.exe”を実行してMi Unlockを起動します。

お決まりの利用同意が求められるので”Adree”をクリックします。

Mi UnlockでもMiアカウントへのアクセスが必要になるのでログインします。(SMS認証コードは青枠の文字を入力しないといつまで経っても来ないので注意)

Miアカウントの電話番号と同じ番号のSIMをぶちこんでおいたデバイスでSMS認証を受け取り、コードをMi Unlockに入力。

Mi UnlockからMiアカウントにログインされます。

ログイン後、Mi Unlockのトップ画面が表示されるので端末をfastbootモードで起動し、USBケーブルでPCと接続します。

”Phone connected(電話が接続されたやで)”表示状態で、Unlockを実行できるようになります。

”アンロックするとデータが消えたり色々あるぞ、ほんとにアンロックしてもええんか?”的なことを聞かれるので、無視してUnlock anyway(とにかくロック解除)を実行します。

アンロックが開始されます。

大抵の場合、待機時間が必要になり168時間(7日間)待つことになります。

168時間(7日間)待って再びMi Unlockから、Unlockを実行すると”Unlocked successfully”と表示され、無事にブートローダーがアンロックされます。

アンロックしたXiaomi端末は、ブートローダーの起動時にMiロゴの上に解錠されたアイコンが表示されるようになります。

あとがき

ちなみにアンロック時の待機時間は端末次第で変わるみたいで、Xiaomi Mi 11i(Redmi K40 Pro+)でアンロックしたときは168時間待たされましたが、Mi 9T Pro(Redmi K20 Pro)のときは少し前の端末だからなのか、即日アンロック可能でした。

大体は168時間前後ですが、ググってみると300~500時間とか掛かる場合もあるそうです。この記事を作成してから4端末(Mi 11i/Mi 9T Pro/POCO F4 GT/Note 12 Turbo)をアンロックして、5端末目(K60 Pro)をアンロックしようとして336時間に増えました。

あと同じアカウントを使い続けると、そのうち色々と制限が掛かるので、2つの電話番号を保有して定期的にアカウントを作り直した方が早いです。

6台目のPOCO F3で「このアカウントで今月はもうアンロックできない」的なメッセージを吐かれました。

パスワードと番号を変えればメールアドレスは使い回せる他、弾かれた電話番号でもある程度の期間が経てば記録が消えるのか、紐付けが通ります。

あんまりトラブルになることはないはずですが、Mi Unlockツールのバージョンが古いとSMSが何回やっても来ないこともあるかもしれません。

最近作り直したアカウントで、アンロックしようとしてVer.6ではメッセージが送信されず、Ver.7から認証を求めたら直ぐに来たってことがありました。

アンロックできるだけマシですが、アカウント作成(捨て可のアドレス+SMS認識用の電話番号)と1週間以上の待機時間とか色々マジで無駄です。PixelやOnePlus(一加)、realme(真我)みたいに楽な方が良いです…。