(読んで下さる人がいるか不明ですが)SSD構成を更新した作業内容とかそれらの備忘録的な記事なので、ほぼ役に立たないと思われです。
経緯
事の発端は2022年の3月まで遡り、Windows 11をクリーンインストールしたところから始まります。
一応、アレを三行で書くと…
①SSDを500GB(970 EVO)→1TB(980)に換装&PCを掃除する次いでにWindows 11をクリインしようと目論む


②しかし過信と傲りにより、Pixel 6にコピーしていたメディアデータ以外のほぼ全てを黒塗りのセキュアイレースにしてしまう

③SSD換装とWindows 11のクリインは一応…達成され、データも時間を掛けて修復す(諦め)るが…


Windows 10を庇い全ての責任を擦り付けられた11に対し、プロダクトキーの認識が示した内容とは…。
その後に何やかんやで部分的にスペックのアップグレードをしたり、色々したわけですが…


構成 | 2022/3 | 2023/1 |
CPU | Ryzen 7 3700X | Ryzen 7 5700X |
マザー | ASRock B450 Steel Legend | |
メモリ | 16GB(DDR4-3200 8GB×2) | 32GB(DDR4-3200 8GB×4) |
GPU | GTX 1660 Super | RX 6600 XT |
SSD | Samsung 970 EVO(500GB) Samsung 860 EVO(1TB) | Samsung 980(1TB) Samsung 860 EVO(1TB) |
電源 | KRPW-BK650W/85+ | |
ケース | JONSBO U4 | |
OS | Windows 10 Pro 64bit | Windows 11 Pro 64bit |
まぁ…アップグレードしたのは良いものの、肝心のデータのバックアップ(冗長化)が雑で。
Cドライブ内にフォルダを作成して、Dドライブのデータ部分を丸ごとコピペする方法を取っていました。

「どうせ暫くOSをクリーンインストールしないし、Cドライブ死んだらそれこそPC組み直しだしな」ってのと、Dドライブに愛用中のSamsung 860 EVOを外付け化しているので、最悪物理的に切り離せるから後でバックアップ取れば良いでしょ…って感じでした。(懲りない阿呆)
半年くらいこれで運用して、今も問題はないんですが…
やっぱり何かあったら怖いし、1TBのSSDも安くなったからいい加減、万が一に備えよう
ってことで、念のため万が一に備えられるデータのバックアップ(データ冗長化)SSDを用意することに。
方法(構成)で悩む
先に言うと、860 EVOのドライブパスをBにしてエンクロージャー(ケース)を交換、余ってるM.2スロットに「KIOXIA EXCERIA G2(1TB)」を追加しただけです。

が、これを決めるまで無駄に2~3日悩んだのでそれも書きます。飛ばしたい方は”これ”を踏んで下さい。
①Gen 2接続のRAIDケースでRAID1を組むorシングルでコピペ
最初に思いついたのがDドライブそのものをハードウェアRAIDでミラーリングする方法。
阿呆で考えなしなので「RAIDでミラーリングすればコピペとかしなくて良くね、楽じゃん」って具合で、ラトックのUSB 3.x Gen 2接続のRAIDケース(RS-EC22-U31RA)に860 EVOと1TBのSATA SSDを買い足すのが第1構想。
しかし根本的にミラーリングでは万が一の自体すらミラーリングして取り戻せなくなる可能性があり、先人達も「バックアップしたものを更にミラーリングして故障に備えるなら良いけど、ミラーリング=バックアップじゃねーぞ」と言うのでRAID1はやめました。
じゃあ、外付けSSDをシングルモードなら2台接続可能でGen 2(10Gbps)だし、PC内部にSATAケーブルはどうしても生やしたくないので将来的にも使えそうだからって理由で、多機能とはいえ…エンクロージャーで1万円もするRS-EC22-U31RAを真面目に買うつもりでいました。
RS-EC22-U31RAに860 EVOと追加で500GBくらいのSATA SSDをぶちこんで、シングルモードで個別ドライブとして運用する方法が第2構想。
が…どう考えてもエンクロージャーに1万円は高いし、動作に電源必要だし、SATA SSDは容量単価がNVMeに負けてるし…って具合で導入コストに対する効果が割に合わないので、今”は”ラトックのRAIDケースを導入するのはやめました。
ほんとはこのRAIDケース+SSDでRAID1を組んでGen 2接続は浪漫だなぁ…と思ってるので、いつか導入してみたい気はまだしてます…。
②外付け860 EVOには一切手を付けず、新しい外付けSSDを増設
今度は完全に導入コストと手軽さを重視で「外付けSSDを追加すれば、データコピペするだけで良いじゃん」
「M.2の場合はケースを開けて何やかんやしたりパスを変更する手間があるし、単価も性能も劣るけど500GBのSATA SSDと安いエンクロージャーで安く済ませれば良いじゃん、保存用なんだし」という面倒くさがりな理由で増設を検討。
エンクロージャーをGen 1 or 2にするのか、ケーブル直付け or 分離にするのかで悩み、工具不要である程度知っている名前のメーカーを前提に候補を絞った結果…
- 保存用と割り切ってケーブル内蔵の利便性を考慮するなら「センチュリー MOBILE BOX(ブラック/グレー)」
- SATA SSDの性能上限を引き出せるGen 2も捨てがたいので「グリーンハウス(GH-HDCU325A)」
- 金・金・金!もう安くて工具不要で端子がType-Cならそれで良いよ「Salcar HDD/SSDケース USB3.1 Gen1」
まで選定し、870 EVO以外で内蔵させようかなと思えるSSDを色々尼で漁って…
- 安定と信頼、TBWは劣るけど性能は860 EVOのライバル「Crucial MX500(500GB)」
- キャッシュありで512GBなのにMX500より安いしTBWも多くて5年保証「KLEVV NEO N610(512GB)」
- キャッシュないけど定評のあるキオクシア製なのにやっすいなオイ「KIOXIA EXCERIA(480GB)」
辺りを候補にしてました。(ほんとは870 EVOが欲しいがSATAに絞ると高いし、NVMe系の方が良いし、860 EVOが現役なので買い替えるのは何か…ねぇ)
まぁ値段だけを見るならSalcar+EXCERIAなんですが…まとめて50GB以上のデータをそのまんまコピペする都合上、やはりDRAMキャッシュは欲しいのでEXCERIAは無し。
NEO N610のカタログスペックはMX500を圧倒してますが…調べたらHynix系の癖に、NANDメモリはintelの選別落ちらしく、せっかく自社生産可能なHynix系列なのに部品ごちゃまぜSSDは正直微妙で、万が一に備えるためのSSDで信頼性も加味するなら、MX500くらいしかもう870 EVO以外SATA SSD選択肢ないじゃん…ってなった次第。
というより、全般的にSATA SSD買う金額より安くNVMe SSDが買えるのに、手間とか楽したいを理由にM.2スロットが1つ空いてる状況で、今更新規にSATA SSDを買うメリットが皆無…ってことで振り出しに戻ってしまいました。
③9000円以下で買えるEXCERIA G2(1TB)で良いか…
振り出しに戻って、自分のSSDに求める希望要件を思いなおすと…
- 容量単価的にSATAよりNVMe、1TBならほぼNVMeのDRAM装備のSSD
- 4大メーカー(Samsung/WD/SK Hynix/Micron)か、値段次第では半導体やらPC関連メーカーの奴
- シーケンシャルの性能はサブ or バックアップなので大して求めてない(ランダム重視)
なので、KIOXIA EXCERIA G2か予算オーバーを無視してもSamsung 870 or 970 EVO(+)を追加するか悩み…。
そもそもB450 SLに増設する都合上、M.2-2スロはGen 3×2になるのでリード2100MB/sもあまり問題にならなそうだし、MX500 or 870 EVOくらいしかSATA SSDに選択肢無いのなら、860 EVOをバックアップ用に格下げしてEXCERIA G2をサブドライブに増設すれば良いのでは?
性能の良い970 EVO(+)を×2で使うのは気持ち悪いし、その場合は980をCからDに落としてOSクリーンインストール…とかまた無駄に色々考えるので…
実装部品やら大手でベンチマークされている実性能と価格から、Amazonのクーポン配布で8080円(9980円)だった「KIOXIA EXCERIA G2(1TB)」を買うことにしました。
あと、現在Samsung 860 EVOを外付け化しているエンクロージャーが、3年前に買ったネジ止めやドライバーが必要な「オウルテック(OWL-ESL25U31C)」なので、SSDケースも買い替えることにしました。
作業
外付けSSDケースの交換
USB 3.1 Gen 2接続(UASP)で工具不要、アルミ筐体、チップがASMedia製のASM235CM、ケーブル&変換コネクタ付きで1700円くらいだったのでグリーンハウス(GH-HDCU325A)にしました。
箱の時点でめちゃくちゃ小さく、ケース自体も2.5インチSSDを一回り大きくした程度。


構造自体も単純で、アルミシェルとコントローラー&SSD取り付け部分を側面カバーでロックしているだけのガバガバなので組み込んだら交換が面倒って感じでもないです。

SSDを変換基盤のSATA側に挿し込んで、アルミシェルを戻して側面カバーでロックするだけ。非常に楽です。


3年前に買ったとはいえ、3000円くらいするOWL-ESL25U31Cでネジ固定してたのが馬鹿馬鹿しいです。
世の中にある全ての2.5インチドライブケースが工具不要でType-C端子になれば良いのにと思ってます。
B450 Steel LegendにEXCERIA G2(1TB)を増設
M.2-1スロットはSamsung 980で既に埋まっているので、M.2-2スロットにEXCERIA G2を増設。


フォーマットするためにWindowsを起動…が、何故かディスクの管理画面にオンラインディスクが増えておらず。

BIOSからストレージを見ても何故かM.2-1の980しか認識しておらず「???」って固まってましたが…。

何となく関連項目を見てたら、”強制的にM.2-2スロットをサポートさせる”的な項目を発見。既定値だと自動になってるので自動なら勝手にマザー側で認識してくれるだろうと思ってましたが、Yesにしないと駄目らしく。

去年の失敗時に970 EVOをM.2-2に付けたときは自動でも勝手に認識してくれたんですが…キオクシアとASRockだと相性がどうの言われてるのでそれ関連かも…?
Yesにして再起動したらBIOS上でも認識、未割り当てのオンラインディスクとして認識してくれました。とはいえ”自動”で認識しないならそれは自動とは言わないのでは…。


ドライブパスの変更とフォーマット
今までサブドライブとして(S)で割り当てしていた外付けの860 EVOを(B)ドライブ、ラベルをバックアップ用に変更し、ショートカットや関連項目の紐づけを削除。

増設したEXCERIA G2にサブドライブ(S)を割り当て、NTFSでクイックフォーマット。


そのままBドライブの860 EVOからデータフォルダの中身をSドライブのEXCERIA G2にコピペ。

ソフトウェア関係はインストーラー式のみCドライブに入れて、ポータブル式がある場合はそっちを優先して採用しているのでショートカットと一部の紐づけだけを設定して入れ替え完了です。
軽いベンチマーク
新しいSSD買ったらとりあえず「CrystalDiskMark」だよねってことで、速度テストだけベンチ。
EXCERIA G2
PCIe 3.0×2なのでほぼ2.0×4と同じくらいの1.97GB/s(×4時3.94GBの半分)になっちゃいますが、元々公称値(最大)が2100/1700MB/sくらいのGen 3×4としては廉価帯MVMe SSD故に×2が気になるほど性能低下はしてないです。
シーケンシャルはGen 3×2相応で1600MB/sくらいですが私的には十分。ランダム性能はCPUも影響するので一概に言えないですがQ1T1のリードで53MB/s、ライトで190MB/sなんでGen 3×4の廉価帯と同等でレイテンシーも良好。


SLCキャッシュ(TurboWrite)を160GB利用できるとはいえ、半分くらい書き込んだDRAMレスの980より部分的に高速で、CドライブをDRAMありなこっちにしようかと一瞬血迷いました。×2でもかなり実用的。


今なら1TBでも980が10000円台、G2(無印)が8000円台なので…TBW以外、DRAMの無い980を選ぶ理由ががが…。
Samsung 860 EVO+GH-HDCU325A
Samsung 860 EVO+GH-HDCU325A(ASM235CM)の組み合わせで、接続はマザー背面のUSB 3.x Gen 2(Type-C)。
USB 3.x Gen 2(UASP)接続なので、ほぼSATA Ⅲ(6Gbps)同等の性能が出てます。


860 EVOの性能を外付け化してもしっかり活用できるので、やっぱりSATA SSDを外付け化するならGen 2(UASP)にして良かったなぁ…と感じます。
余談ですが…何故かエンクロージャーをOWL-ESL25U31CからGH-HDCU325A(ASM235CM)に変えたら、Windowsのデフラグ機能からメディアがHDDとして認識されていたのが、SSDになりました。


OWL-ESL25U31・GH-HDCU325Aどちらも、デバイスマネージャー上ではUASP対応のUSB接続マス ストレージとして認識しているのですが、何故かOWL-ESL25U31だと種類がHDDのままだったので外付け化している都合上、そういうもんだと思ってました。

特に困ってはいなかったのですが、SSDなのにHDDで認識されてずっとモヤモヤしてたので理由は不明ですが…解決して良かった?です。
まぁ…Micron(Crucial)ですらSSDにデフラグは不要と言ってるし、大半の人がやらないよりマシ程度で気にするだけ無駄だし、Windows側に任せておけば良いと言うので、こんな些細な事を気にしても仕方ないって話ですが。
SATA→USB Type-C変換基盤のコントローラーチップ次第で、USB接続時のSSDに対するOS側の認識が変わったりするんですかね…。
あとがき
1つ言えることは…換装後のSamsung 970 EVO(500GB)を手放さずに取っておけば、M.2-2スロにぶちこんでDドライブにできたのうえドライブをSamsungで統一できたのに、何故手放したのか。(そもそも970から980への乗り換えも成功とは言えないような…)
とりあえず…万が一でサブドライブが蒸発したり、PCそのものがお釈迦になったとき用の物理的に切り離せるデータ冗長化SSDの作成と、一時期憧れていた内蔵SSDのオールM.2化も達成して外付けSSDのエンクロージャーも工具不要化できたので満足です。
SSDに限らずPCパーツって下手に拘りを持ちすぎると返って悩みが増えるので、いっそあまりメーカーやら性能を気にしないで評判が無難な構成にしたり、性能辺りの価格だけで選んでる方が楽でベターなのかも。
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