目次
この記事について
2020/10/23に出してから更新を続けている、原神(スマホ版)の画質設定・スペック記事に用いた過去の計測データ及び記述内容等はバージョン毎に変わり、記事・書き方・環境に合わせて変化して殆ど原型等を留めていません。
~Ver 2.7以前のデータは殆どが役に立たないので捨てましたが、Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」以降はまるごと残しており、これらを含めたその他+αの私がブログ内で計測したフレームレートのデータが”何かの役に立たないか”と考え、残留物ながら記事”もどき”として出すことにしました。
この記事もどきは変化し続ける原神(スマホ版)の画質設定・スペック記事の過去データ・記述を残すこと、私がブログ内で計測したデータをまとめてそのまま置いておくことを目的にしただけのメモであり、ただのログです。
マジで過去のデータや諸々をただログとして適当にまとめただけなので、内容はかなり雑です。
内容がバラバラなので読みたい部分に目次を使って移動して下さい。
Ver.3.0更新直後のデータ

テスト内容
原神ではオープンワールドの”テイワット”と、螺旋や聖遺物・天賦素材などの”秘境挑戦”では負荷が違い、計測できるフレームレートも違ってきます。
また、テイワットにおいても最序盤に訪れるモンド周辺は他の地域に比べて負荷が軽く、フィールドで戦う敵もヒルチャールやスライムばかりであり、言ってしまえばチュートリアルです。
最近は、スマホレビューなどにおいてもベンチマーク的な位置づけで原神をプレイする動画が増えてきていますが、大半はモンド周辺でヒルチャールなどに適当な攻撃する程度の内容ばかりで、これでは多くの旅人が原神においてプレイする内容に則していません。
更に大概の場合、プレイ中のフレームレート計測すらしないので…はっきり言って何の参考にもなりません。(まぁ…私もあまり人の事を言えませんが…)
そのため、推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GBが通用するかも含めて、Snapdragon 845~888を搭載した非ゲーミングモデルの4機種で、Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」にて追加されたスメールでテストします。
Ver.3.0以前は、テイワット・秘境に分けてガバガバな計測していましたが、今回からテイワットでの探索のみに統一。(5分以上秘境に籠もる旅人がいるとも思えないので…)
最高画質60fps設定、4機種全てガンダルヴァー村の七天神像からスタートし10分弱スメールで探索を行い、フレームレートなどプレイ中のデータ詳細を計測します。
計測にはAndroid・iOSデバイスで、ゲーム中のfpsやCPU・GPU使用率、バッテリー消費量などの重要な項目を計測・分析可能で、XiaomiやLenovo、miHoYoなどの大手企業も利用するプロ向けのツール「WeTest PerfDog」を用います。
画面・音声出力のscrsndcpyとWeTest PerfDogの実行には、Windows 11環境のPCにて動作させています。
なお、Xiaomi機であるMi 9T ProとMi 11iに関してはMIUIが原因でゲームパフォーマンスが著しく低下するため、それぞれの端末に最適化されたAOSPベースのカスタムROMを導入しています。
テスト環境

機種 | Pixel 3 | Mi 9T Pro | Axon 10s Pro | Mi 11i |
OS | Android 12 (Stock ROM) | Android 11 (Pixel E Plus) | Android 10 (MiFavor UI10) | Android 12 (Evolution X) |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 855 | Snapdragon 865 | Snapdragon 888 |
CPU | Kryo 385 | Kryo 485 | Kryo 585 | Kryo 680 |
GPU | Adreno 630 | Adreno 640 | Adreno 650 | Adreno 660 |
RAM | 4GB(LPDDR4X) | 6GB(LPDDR4X) | 6GB(LPDDR4X) | 8GB(LPDDR5) |
ストレージ | 64GB(UFS 2.1) | 64GB(UFS 2.1) | 128GB(UFS 3.0) | 128GB(UFS 3.1) |
クロック制御 | 3CCPUManager Performance GPUクロック可変 (~710MHz) | 3CCPUManager Performance GPUクロック可変 (~585MHz) | MiFavor UI10 TURN ON GPUクロック可変 (~578MHz) | 3CCPUManager Performance GPUクロック固定 (708MHz) |
計測結果
計測したデータで重要になる項目をグラフなどにまとめました。


ベスト | ワースト | |
平均fps | 47fps Snapdragon 865 | 12.4fps Snapdragon 845 |
スムーズ度 | 7 Snapdragon 888 | 43.9 Snapdragon 845 |
平均バッテリー温度 | 40.1℃ Snapdragon 855 | 42.4℃ Snapdragon 865 |
Snapdragon 845→855ではSoC性能とシステムメモリの不足、そこから生じる驚異の365.4ジャンクなど色々な要因があり、それらが改善されたため3倍以上フレームレートが伸びました。
ベンチマークテストなどではかなり差があるはずですが、Snapdragon 855→865では3割弱の向上、855→888では2割弱に留まりました。
最低結果を2つも叩き出したSnapdragon 845は想像通りと言った感じですが、思いの外855が健闘し、最も爆熱になるであろう888は意外にも855と誤差程度の温度で済む結果になりました。
原神(スマホ版)で必要になるスペック
ネット上にある原神の計測結果や自分で検証したデータも元に、考えうる原神(スマホ版)に必要となるスペックの目安はこんな感じです。
最低限 | 普通 | 快適 | |
SoC | Snapdragon 845 Kirin 810 Dimensity 820 A11 Bionic | Snapdragon 855(860) Kirin 990 Dimensity 1200 A12 Bionic | Snapdragon 865(870) Kirin 9000 Dimensity 8100 A14 Bionic |
RAM | Android:4GB iOS:2~3GB | Android:6GB iOS:3GB以上 | Android:6~8GB iOS:4~6GB |
ストレージ | 64GB | 64~128GB | 128GB以上 |
原神(スマホ版)で「低スペックでも快適にする方法!」なんてものは存在しません。マトモに動かないなら端末のパワーが足りないだけです。推奨スペックですら、限界に近いのですから。
原神公式の推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GBはかなり厳しく、もうスメールが来た今では限界です。
ある程度ストレスが少なく、今後を見据えて原神をプレイするなら最低限Snapdragon 855+RAM6GBが必要です。
Snapdragon 865や870クラスの性能があれば、端末の冷却能力次第ですが…最高画質60fps程度を維持してプレイすることも視野に入ります。
実際に型落ちのAxon 10s Proでも、平均50fps近いフレームレートが出るので、スメールでもまぁまぁ快適に遊べました。
個人的には、高性能だけど発熱が酷いSnapdragon 888や8 Gen 1の端末を選ぶよりも、888が爆熱だったことで再評価された865や870搭載スマホ(タブレット)の方が、原神にはおすすめです。
原神(スマホ版)に最良な選択肢は、Snapdragon 8+ Gen 1以降を搭載し、冷却性能やSoCのクロック制御がしっかりしているハイエンドAndroidか、A15 Bionicを搭載したiPad mini(第6世代) or M1搭載のiPadシリーズです。
ただし…カタログスペックや冷却性能の良さをアピールしたモデルでも、大したフレームレートを出せない場合もあり、特にSnapdragon 865(Axon 10s Pro)と888(Mi 11i)の結果が典型例だと思います。
スペック以外にもOS(UI)側の制御が原因で性能が上手く発揮されないケースもあり、特にGOSが問題となったGalaxyや、無駄に複雑で変なことばかりしているXiaomiのMIUIなどでは、制限の解除やシステムそのものに手を加えないと動作が全然ダメって場合もあります。
面倒くさかったら、iPad mini(第6世代)かROG Phone 6、Legion Tab Y700辺りを検討すれば良いです。
Ver.3.4~3.8までのデータ

テスト環境・内容
手持ちのSnapdragon 855~Snapdragon 8 Gen 1の8シリーズ、Snapdragon 8+ Gen 1に匹敵する7+ Gen 2搭載機を用いて、普段は見えないフレームレートや実機の動作を計測・検証して視覚的データに表します。
以前の推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GB(Pixel 3)は、以前スメールシティ周辺で最高画質60fps設定にて計測し、平均12.4fpsかつ動作が一瞬カクついて見える現象(ジャンク)が365.4の動作困難な結果を叩き出したので除外。
Ver.3.6以降の推奨スペックと同等に近いSnapdragon 765G+RAM6GB(Reno 5A)も、スメールにて最高画質60fps設定で平均24.9fpsと30fpsすら維持できず、敢えて原神を遊ぶ目的で購入する旅人もいないと思うので省きます。
書き直し後のテスト内容はモンド・スメール・秘境挑戦を最高画質60fps設定で合計35分弱プレイし、Android・iOS向けのFPS計測ツール「WeTest PerfDog」を用いてデータを計測。
テストに使用した端末それぞれのスペックや仕様をざっくり記すと以下の内容に。




端末スペック・仕様 | ||||
OS | SoC | RAM | ストレージ | |
Mi 9T Pro (Redmi K20 Pro) | Android 13 | Snapdragon 855(OC) | 6GB LPDDR4X | 64GB UFS 2.1 |
LG V60 ThinQ | Android 12 | Snapdragon 865 | 8GB LPDDR5 | 128GB UFS 3.1 |
Mi 11i (Redmi K40 Pro+) | Android 13 | Snapdragon 888 | ||
POCO F4 GT (Redmi K50G) | Android 13 | Snapdragon 8 Gen 1 | ||
Redmi Note 12 Turbo (POCO F5) | Android 13 | Snapdragon 7+ Gen 2 | 256GB UFS 3.1 |
LG V60 ThinQとRedmi Note 12 Turbo以外の端末は全てカスタムROMやMagiskモジュールを導入し、デフォルト状態から性能を調整しています。
Mi 9T Pro(Snapdragon 855)はGPUを810MHzにオーバークロックし、Snapdragon 865よりGPU性能が高い状態に。
Mi 11i(Snapdragon 888)はサーマルスロットリングの無効化、POCO F4 GT(Snapdragon 8 Gen 1)はGPUをダウンクロック&低電圧化により、定格の状態より性能の継続力を無理矢理伸ばしています。
とはいえ、いまいち性能をイメージしにくいと思うので本当はあまり良くないのですが…”わかりやすさ”を考慮して各端末のAntutu V9.4.8のスコア(グラフ)を載せておきます。

モンド(星落ちの谷)
まずは七国のうち、最初に訪れる自由の都”モンド”星落ちの谷の周辺を15分弱散策してモンドでの動作を確認。

計測結果 | SD855(OC) | SD865 | SD888 | SD8 Gen 1 | SD7+ Gen 2 |
フレームレート (平均) | 46.2fps | 44.9fps | 58.5fps | 55.6fps | 58.5fps |
スムーズ度 | 9.5 | 8.5 | 5 | 4.4 | 2 |
CPU温度(平均) | 82.4℃ | 65.7℃ | 68.3℃ | 72.4℃ | 50.9℃ |
GPU温度(平均) | 82.2℃ | 61.4℃ | 69.2℃ | 68.4℃ | 48℃ |
バッテリー温度 (平均) | 37.1℃ | 33.9℃ | 34.7℃ | 39.9℃ | 29.6℃ |
消費電力(平均) | 7595mW | 6783mW | 9038mW | 7393mW | 4545mW |
FPower(mW) | 164 | 151 | 154 | 133 | 77 |
モンドはリリース初期かつ殆どが平原でとても動作の軽いマップのため、テスト端末全てが平均で約45fps以上フレームレートを出せていました。
Snapdragon 888とSnapdragon 7+ Gen 2では、60fpsに近い58.5fpsかつ動作のスムーズさを表す”スムーズ度”5以上でとても快適に動作。Snapdragon 8 Gen 1も次点で優れた動作結果を出せています。
オーバークロックしたとはいえ…Snapdragon 855ですら45fpsを超えています。やけに結果の悪いLG V60 ThinQはソフトウェアが原因です。基本的にモンドは一定の性能があれば快適に動作する程度に軽いです。
最近ではスマホ・ガジェット系のレビュアーがモンドは軽いことを理解せず、空(蛍)・アンバー・ガイア・リサの初期メンバーでプレイし「原神も余裕」「ぬるぬる快適にプレイできる」と豪語し、挙げ句の果てには60fps動作を勘違いして「最高のゲーミング性能」などと嘯く原因になっています。
スメール(千尋の砂漠)
テイワット七国の折り返しであり、マップの構造も複雑で表現の増えた知恵の国”スメール”千尋の砂漠を15分弱散策してスメールでの動作を確認。

計測結果 | SD855(OC) | SD865 | SD888 | SD8 Gen 1 | SD7+ Gen 2 |
フレームレート (平均) | 40.9fps | 38.8fps | 52.6fps | 55.4fps | 57.4fps |
スムーズ度 | 11.2 | 10.1 | 6.1 | 4.8 | 3 |
CPU温度(平均) | 83.9℃ | 64.8℃ | 75.4℃ | 85℃ | 58.5℃ |
GPU温度(平均) | 82.7℃ | 59.7℃ | 76℃ | 75.8℃ | 54.1℃ |
バッテリー温度 (平均) | 39.1℃ | 33.4℃ | 41.9℃ | 36℃ | 34.4℃ |
消費電力(平均) | 7354mW | 6591mW | 9152mW | 9499mW | 5044mW |
FPower(mW) | 179 | 169 | 174 | 171 | 87 |
スメールはモンド比で負荷が高く、POCO F4 GTとRedmi Note 12 Turbo以外は全体で5~7fps弱、平均フレームレートが落ちています。
平均50fps以上で動作したのはSnapdragon 888以上のSoC搭載機のみ。モンドで平均46fps出ていたMi 9T Proはなんとか平均40fpsですが…LG V60 ThinQは40fps以下の平均38fpsにまで低下。全然ダメです。
miHoYo次第ですが、今後のマップもスメール同様に色々追加されて要求スペックが上がることを考えると、モンドでは快適に動くが他の国では重く遊べない…なんて自体も多発すると思います。
モンドだけ動作チェックをして「快適に原神を遊べる」などと言ってしまうレビュアーがいたら、この場合嘘つきになってしまいます。
征討領域:淨琉璃工房(七葉寂照秘密主)
最後に原神内では一番動作の軽い部類な秘境挑戦でもテスト。
クソデカロボ「七葉寂照秘密主」の征討領域:淨琉璃工房で少し時間を掛け、新型アーカーシャ端末だけでシールドを削ることで5分弱プレイして計測。(例外を除いて5分も秘境にいる旅人は居ないと思いますが…)

計測結果 | SD855(OC) | SD865 | SD888 | SD8 Gen 1 | SD7+ Gen 2 |
フレームレート (平均) | 54fps | 53.9fps | 59.8fps | 60fps | 59fps |
スムーズ度 | 6.4 | 5.9 | 3.9 | 1 | 1.5 |
CPU温度(平均) | 81.1℃ | 67.3℃ | 64.8℃ | 68.8℃ | 42.7℃ |
GPU温度(平均) | 83.6℃ | 68℃ | 68.4℃ | 63.5℃ | 43.1℃ |
バッテリー温度 (平均) | 34.9℃ | 35.1℃ | 32.1℃ | 28.6℃ | 23.1℃ |
消費電力(平均) | 8045mW | 7465mW | 9057mW | 8356mW | 4509mW |
FPower(mW) | 148 | 138 | 151 | 138 | 76 |
螺旋や聖遺物・天賦素材などの秘境挑戦はテイワット(オープンワールド)ではないので非常に軽く、テスト端末全てが平均50fps以上フレームレートを出せており、負荷もモンドより圧倒的に軽いです。
重そうに見える七葉寂照秘密主の諸相浄化(王の財宝)シーンでも、Snapdragon 888以上のSoC搭載機は60fps前後を維持できていましたが、Mi 9T ProとLG V60 ThinQは耐えきれないのか48~50fps台に落ちました。
まぁ…居ないとは思いますが、秘境挑戦は低負荷で温度上昇も緩やかなので戦闘時の瞬間的なドロップフレーム(ジャンク)はあっても、30分とかプレイした場合でも大多数の端末が安定動作すると思います。
もし仮に、秘境挑戦だけ30分以上テストして「長時間遊んでも快適」とか寝言を言う輩が居たら、最早それは頭ヒルチャールです。まだモンドの方が動作の参考になると言えます。
計測・検証結果まとめ
テスト端末の計測から得られたデータついて、簡易的ですがグラフにまとめます。
全てのテストで平均55fps以上かつ動作のスムーズさを表す”スムーズ度”5以上でとても快適に動作したのは、Snapdragon 7+ Gen 2(Redmi Note 12 Turbo)と性能調整をしたSnapdragon 8 Gen 1(POCO F4 GT)のみ。
Snapdragon 888(Mi 11i)は一応…全て50fps以上のため、まぁ快適と言えなくもない動作で遊べますが、Snapdragon 865~855(OC)は45fpsが限界といった具合で”快適”にも程遠く、ギリギリデイリー任務が関の山です。

平均バッテリー温度は軽いモンドでSnapdragon 8 Gen 1(POCO F4 GT)が39.9℃、負荷の重いスメールでSnapdragon 888(Mi 11i)が41.9℃、オーバークロックしたSnapdragon 855(Mi 9T Pro)が39.1℃を記録。
ソフトウェア制御で性能が制限されているSnapdragon 865(LG V60 ThinQ)は、パフォーマンスが全く振るわない代わりに温度は冷え冷えでした。一応でも期待していた私の気持ちも冷え冷えですが。
省電力性と高性能を両立したミドルレンジ向けSoC”Snapdragon 7+ Gen 2″を採用し、冷却設計も大型VC冷却材を搭載するRedmi Note 12 TurboはSnapdragon 8 Gen 1と同等以上のパフォーマンスでありながら、最も発熱せずに全てのテストで平均35℃以下に収まる結果を叩き出しました。

最後に1FPS辺りの消費電力(FPower)からワットパフォーマンスを見ると…Snapdragon 7+ Gen 2(Redmi Note 12 Turbo)が他のハイエンドSoCを粉砕する圧倒的なワットパフォーマンスの良さを見せつけました。
グラフの値(縦棒)は低ければ低いほど良く、Snapdragon 7+ Gen 2が90mW以下の消費電力で出せるフレームレートを、テストに用いたSnapdragon 8シリーズは倍近く消費しないと出せないか、消費したとしても及ぶことすらできません。

2018~2022年の前半までに出たハイエンド向けのSnapdragon 8シリーズの結果は全て順当で、性能と発熱・消費電力は大概の場合出せるフレームレートとトレードオフです。
よく言われる原神を遊んでいると「スマホが熱い」と言われる原因は、SoCのCPU・GPUリソースの7~9割を占める程の負荷であり、その負荷要求を動作させるために発生する消費電力と発熱が原因なのは周知の事実です。
2022年後半から登場したTSMC製のSnapdragon 8+ Gen 1と後継のGen 2、そして8+ Gen 1の技術を用いて生まれた7+ Gen 2といったSoCの評判が高く、原神の動作要求に長く耐えられるのは大きな電力効率の改善と端末側の冷却設計の進化が背景にあり、結果を見れば明らかです。
動作こそ確かにSnapdragon 870や888以上の性能であれば50fps以上で動作しますが、バッテリー持ちや発熱も考慮するとSnapdragon 7+ Gen 2以外が霞んで見える、とても乱暴に言えばSnapdragon 7+ Gen 2より低性能なのに、消費電力や発熱は大きい産業廃棄物同然の結果だと言えてしまいます。
とはいえ、あくまでこれは一例に過ぎずテスト内容や端末次第で得られる結果は千差万別です。
推奨スペックの目安
ネット上にある原神の計測結果や自分で検証したデータを元に考えられる、原神(スマホ版)で必要になる比較的マシな推奨スペックの目安はこんな感じです。
最高画質60fps:デフォルト解像度 | |||
動作目安 | 最低限(平均45fps~) | まぁ快適(平均50~55fps) | とても快適(平均56~60fps) |
SoC | Snapdragon 778G Plus Snapdragon 855(860) Dimensity 1200 | Snapdragon 865(870) Snapdragon 888 Snapdragon 8 Gen 1 Dimensity 8100 Dimensity 9000 | Snapdragon 7+ Gen 2 Snapdragon 8+ Gen 1 Snapdragon 8 Gen 2 Dimensity 9200 |
A13 Bionic | A14 Bionic | A15 Bionic Apple M1(M2) | |
RAM | 6GB(LPDDR4X)以上 | 6~8GB(LPDDR5)以上 | |
3GB以上(iOS) | 4~6GB以上(iOS) | ||
ストレージ | 64GB(UFS 2.1)以上 | 128GB(UFS 3.0)以上 |
最低限必要な性能は崩壊:スターレイル(β)の推奨スペックに近く、個人的に原神もこのくらいが妥当だと思います。
原神公式の推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM6GBは中設定かつモンドくらいなら遊べますが、稲妻以降の地域では満足にプレイ可能な水準ではなく最低でもSnapdragon 855+RAM6GB以上が必要です。
後発の作品かつプラットフォームが異なるとはいえ、PC版は原神とスターレイルどちらもGTX 1060が推奨なのに、スマホだけ原神はSnapdragon 845で、スターレイルをSnapdragon 855にした意味が分からないので…恐らく原神のスペックが間違っているのだと邪推してます。
ただ”最低限”の通りSnapdragon 855+RAM6GB辺りの性能はスメールがギリギリ遊べるくらいのラインです。
一段上のSnapdragon 870や888搭載機であれば、最高画質60fpsでも平均50fps以上で遊ぶことは可能です。
電力効率を無視してコストだけを優先するなら、型落ちのSnapdragon 870や888機を買って自分で端末を弄るのが安上がりです。ダウンクロックや低電圧化してもSnapdragon 8 Gen 1はあまり良いとは言えません。
Snapdragon 8+ Gen 1以降のSoCは720pには過剰性能とも言えるくらいですが、その余力ある性能を持ってして720pの原神では最高画質でも平均55fps以上を安定して維持できる端末が増えてきています。
特に発熱と消費電力の観点で言えばSnapdragon 7+ Gen 2や8+ Gen 1以降はかなり良く、バッテリーの持ちや発熱などの快適性を考慮した場合、原神においては余程でない限り型落ちハイエンドを選ぶ理由が吹き飛びます。
今はまだ搭載モデルが少ないですが、いずれSnapdragon 7+ Gen 2採用機が増えて日本でも主力SoCになれば、3~4万円のミドルレンジモデルで低発熱かつ長時間でも快適に原神が60fpsで遊べるようになると思います。
あとは容量もそうですが、ストレージとメモリはなるべく速度の速い規格のものを搭載した端末を選んだ方が良いです。eMMCは論外ですが…LPDDR4やUFS 2.x系もちょっと怪しい。LPDDR5+UFS 3.0以降がベターです。
ちなみに目安に入っていないチップベンダーのSoCを搭載した端末は、正直…選ばなくて良いです。
Exynos(Google Tensor)は総合性能の割に最適化不足で原神には向いておらず、KirinシリーズはHuawei専売でGMSが使えず選択肢もKirin 9000系(平均50fps弱)のみなので、今更選ぶ理由がありません。
原神だとUNISOCやMediaTek”Helio”シリーズは、Exynos(Google Tensor)以下のポンコツなので論外です。
もちろんどんなSoCであっても、端末の冷却設計やOSのクロック制御がまともで”性能を維持できるなら”という前提はあり、簡潔に述べるなら原神にはカタログスペックやベンチマークテストの結果は通用しません。
「原神 スペック」とかでググると、何かとベンチマークスコアの話がされますが…ほぼ無意味です。実機でフレームレートを計測してみるまで、実際のパフォーマンスは分かりません。
リリース当初に「原神の動作が重い場合は低設定にしよう!」とか「要らないアプリをアンインストールしたり端末を再起動しよう!」と書いていた、企業の攻略サイト並みに無意味だとはっきり言っておきます。
Ver.4.0更新後に書き直したデータ

検証環境・内容
Ver.4.0以降に合わせて以前から温めていた通りテスト環境と内容も更新し、現行のSnapdragon 8 Gen 2や7+ Gen 2に加えて、今もゲーム用途で利用者の多いSnapdragon 870も用意。
旧(Ver.1.0~3.5)推奨のスペックSnapdragon 845や、Ver.4.0で推奨のSnapdragon 855は既に買い替え対象かつ過去の計測データでも微妙な結果で、わざわざ原神を遊ぶために今更使う旅人も居ないと思うので省きます。

テストに使用した端末それぞれのスペックや仕様をざっくり記すと以下の内容に。
テスト端末のスペック・仕様(右から順に) | |
端末 | Redmi K60 Pro POCO F4 GT Redmi Note 12 Turbo Xiaomi Mi 11i POCO F3 |
OS | Android 13(Xiaomi.eu 14.0.24.0) Android 13(Xiaomi.eu 14.0.9.0) Android 13(Evolution X for marbel 7.9.7) Android 13(crDroid 9.7) Android 13(PixelExperience_alioth-13.0) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 Snapdragon 8 Gen 1 Snapdragon 7+ Gen 2 Snapdragon 888 Snapdragon 870 |
メモリ | 8GB(LPDDR5X) 8GB(LPDDR5) 8GB(LPDDR5”X”) 8GB(LPDDR5) 6GB(LPDDR5) |
ストレージ | 256GB(UFS 4.0) 128GB(UFS 3.1) 256GB(UFS 3.1) 128GB(UFS 3.1) 128GB(UFS 3.1) |
備考 | 動作制御:SoC定格動作/パフォーマンスモード その他:Wi-Fi環境下、画面輝度全端末50%固定/120Hz駆動、室温28℃ (※Snapdragon 870+Thermal Qualcomm 870 [Medium]) |
動作の計測には”TakoStats-FPS&Perf overlay(TakoStats)”を使い、平均フレームレートと最低フレームレート(1%=99th%Tile fps)などのデータを取得します。


データ(グラフ)の見方として平均フレームレートはその名の通り、計測データ内で取得したFPSの平均値です。
最低フレームレート(1%)は99th:パーセンタイルfpsで、計測データ内における取得したFPSの99%が”〇〇fps以上”をクリアしていることを示す値です。(統計データの低い側の1%とも)
平均値は所詮、平均でしかないのでパーセンタイルfps(最低フレームレート)を見ないと、どのくらいフレームレートが安定しているか分かりません。
以前使用していた計測ツールの”WeTest PerfDog”では、スムーズ度やジャンク数が安定性に該当します。
計測・検証の前に
計測・検証の前に「フォンテーヌがどのくらい重いのか?スメールは重いと聞いたが、他の国はどうなのか?」とか「モンドは軽いらしいがそれを裏付けるデータはあるのか」といった疑問も予想でき、私もこれらに対する明確なデータが欲しかったので、先に各国×3=15マップ分のデータを計測してきました。
前哨戦とも言えるこの計測には現行のミドルレンジ、Snapdragon 7+ Gen 2(Redmi Note 12 Turbo)を使用し、15マップそれぞれ約20分間フレームレートを計測して「何処が負荷の掛かるマップか」調べます。

約5時間分のSnapdragon 7+ Gen 2による計測データから大凡、テイワットにおける動作負荷の傾向が見えます。

Ver.4.0でも変わらずスメール、特にスメールシティのある”アビディアの森”と(形式的には)終盤に訪れる”蒼漠の囿土”が最も重いマップです。Snapdragon 7+ Gen 2でも最低フレームレート(1%)が45fps以下まで落ちます。
新しいフォンテーヌは水中のマップ含めてスメールほど重くは無いです。かと言って軽い訳でも無く、稲妻よりもフレームレート(特に最低1%)は伸びにくい傾向でした。(スメール≧フォンテーヌ>稲妻)
モンドと璃月は大体のマップが前々から”軽い”と言われている通り、Snapdragon 7+ Gen 2でも平均フレームレート約59fps、最低フレームレート(1%)で約52fpsを超えていて、動作検証には軽すぎるので向いていません。
動作テスト:スメールシティ(720p)
前に用いていたマップ上で一定の戦闘しながら計測するテストでは、フィールドエネミーと自分の行動変化によるランダム性やエネミーを倒すと復活まで時間を待たなければいけなく、常にほぼ同じ動作を繰り返してデータを計測・比較できる訳ではありませんでした。
なので最終的に、原神関係の情報や評価が盛んな中華圏でも性能テストとして用いられている、重いスメールシティを夜蘭の元素スキルで30分間ランニングし続ける地獄のテストを今回は採用しました。

戦闘を挟まないとはいえ夜蘭を筆頭に移動系の元素スキルを繰り返す行動は、瞬間的なフレームドロップ(ジャンク・スタッター)が生じやすく、下手な単体の精鋭やその辺のヒルチャールの群れを相手にするより重いです。
加えて”人群れの密度”が高では無駄に大量のNPCが配置されており、他のマップ以上にCPU側の要件は大きくなります。
中華圏のコースを参考にしつつ、ベンチマーク的な検証用に周回ルートを組み換えて1周辺り、(夜蘭C1の場合)約4分のコースを作成。このコースを30分間ひたすら各端末でランニングして動作検証します。
- チャトラカム洞窟側のワープポイントからスタートして、合成台、鍛冶屋を通過し冒険者協会へ
- そのままヤザダハ池、また冒険者協会へ戻って、グランドバザールへ直行、ズバイルシアターの階段で反転して来た道に戻り
- レグザー庁の左側にある階段から教令院、内部右側の出入り口からラザンガーデンを通ってスラサタンナ聖処まで昇り
- スラサタンナ聖処から来た道を戻り、教令院、螺旋階段を通過して道なりに進み、チャトラカム洞窟側のワープポイントへ戻る

まずはAndroid版で多くの端末が実行している、標準的なレンダリング解像度の1600×720でテスト。

既にこの時点で明確な差があり、30分間の計測でほぼ60fpsな平均59.1fpsで動作したのはSnapdragon 8 Gen 2のみ。最低フレームレート(1%)も52.5fpsで圧倒的な安定性を発揮し、とても快適に動作します。
次点でSnapdragon 7+ Gen 2が平均56.2fpsを記録し、最低フレームレート(1%)も45fpsを超えているため、8 Gen 2ほどではないにしろ安定してプレイすることが可能です。
問題はSnapdragon 8 Gen 1とSnapdragon 888で、(いくら下駄を履かせたとはいえ)Snapdragon 870と大差無い結果です。むしろSnapdragon 888は僅差で平均・最低フレームレートともに劣っています。
重いスメールシティかつフレームドロップが発生しやすい移動系元素スキルでのランニングテストとはいえ、せめて平均50fps・最低フレームレート(1%)で40fps以上はクリアして欲しい部分です。
詳しくは後述しますが…こうなる明確な要因があり、標準的な720pの段階ですらSnapdragon 7+ Gen 2(8+ Gen 1)以上か以下で動作に絶対的な壁が存在しています。

720p、30分間の計測で記録した消費電力と30分後のバッテリー温度は、Snapdragon 8 Gen 1(POCO F4 GT)が7.4Wで最も消費電力が多く、端末の冷却設計が古いためSnapdragon 870(POCO F3)が47℃に到達。
Snapdragon 8 Gen 2(K60 Pro)やSnapdragon 7+ Gen 2(Note 12 Turbo)は、平均的な6.6W前後で30分後でも45℃以下までの上昇に収まっています。
基本的に消費した電力は発熱に変換されるので、古い端末ほど冷却設計や消費電力などの影響から発熱面で不利です。
動作テスト:スメールシティ(864p)
「原神 スマホ 解像度ごとの動作」とか検索しても日本はおろか、海外すら情報は限られている…どころか皆無に等しいので、以前は不可能だった720p以上のレンダリング解像度でのテストも追加します。
テスト内容はそのままですが、限定的な解像度かつ多くの旅人にとっては一般的な設定ではないので、実験的かつ時間も15分に縮小。フレームレート制限を解除したPC版のように参考程度で見て下さい。
Xiaomi 13シリーズとRedmi K60 Pro(Ultra)、Legion Tab Y700(2023)などが実行可能な864pに合わせて、GLToolsで720pを120%スケーリングに変更して1920×864で動作させます。

864pでもSnapdragon 8 Gen 2(K60 Pro)は動作が解禁されているだけあって、720pから殆ど変動が無く平均59fpsを記録し、最低フレームレート(1%)も50fpsを超え、依然として圧倒的な動作結果です。
Snapdragon 7+ Gen 2は何とか平均50fpsで持ちこたえますが、最低フレームレート(1%)が40fpsを下回ります。とはいえ本来、ミドルレンジであることを考えればこの位置に存在しているのが異質です…。
他の3つは完全に脱落していて、特にSnapdragon 888はサーマルスロットリングによる性能低下が原因で、Snapdragon 870に叩きのめされてしまっています。Snapdragon 8 Gen 1はどっちつかずでかなり微妙。

864pだと消費電力は大体7W前後、Snapdragon 8 Gen 1だけ8.2Wで突出してますが…詳しい人には説明不要なアレです。まぁ…平たく言えば製品の出来・電力効率がとても悪く電力ドカ食いです。(なので爆熱になりやすい)
Snapdragon 888はフレームレートから予測できたように、最低クロックまで落とす極端なサーマルスロットリングの影響で6.6Wに収まっています。
動作テスト:スメールシティ(1080p)
最後にGLToolsで720pを150%スケーリングに変更して、レンダリング解像度2400×1080にてテスト。

…流石に平均55fpsには届きませんが、Snapdragon 8 Gen 2は1080pでレンダリングした場合ですら平均52fps、最低フレームレート(1%)も40fpsで動作します。
ファンレスだと性能維持に散熱が追いつかないことと、サーマルスロットリングでテスト後半に性能を抑えられることが、Snapdragon 8 Gen 2にとってのボトルネックになっています。(つまりまだ全力を出せていない)
Snapdragon 7+ Gen 2も予想以上に健闘していて、平均45.6fps、最低フレームレート(1%)も35fpsを超えるため、720pほど快適ではないにしろ、デイリーや軽い探索くらいならまだ遊べる水準ではあります。

流石にGLToolsで150%のレンダリングを強制した1080pだと、消費電力は8~9W前後に増加し、バッテリー温度も47℃台まで上昇。
古い&下駄を履かせたので仕方ないとはいえ、Snapdragon 870(POCO F3)はほぼ50℃まで到達してしまい、手に持ってプレイしてるのが厳しかったです。
まぁ…1080pは、素直にフレーム補間やアップスケーリングが可能なAndroid機で動かすのが無難でしょう。
…miHoYoがモバイル版で何故、レンダリング解像度をデバイスごとにバラけさせてユーザー側で任意変更可能にしなかったのか、検証結果を見た後だと何となくですが…少し理解できます。
原神(スマホ版)の推奨スペックをまとめる

原神(スマホ版)の必要なスペック…もとい(個人的な)推奨スペックをまとめます。
Ver.4.0:最高画質60fps:デフォルト解像度 | ||
必須 | 推奨 | |
iOS | ||
SoC | A14 Bionic | A15 Bionic |
メモリ | 4GB | 6GB |
Android | ||
SoC | Snapdragon 870 Snapdragon 888 Dimensity 8100 | Snapdragon 8+ Gen 1 Snapdragon 7+ Gen 2 Dimensity 9000(+) |
メモリ | 8GB以上 | |
ストレージ | 128GB | 256GB |
Androidだと個人的には価格・性能・ワットパフォーマンス全てが良好な、Snapdragon 7+ Gen 2搭載機を推したいところですが、海外端末なので入手のハードルが少し高め。
Dimensity 9000も同様に日本では某クラファンPadのみで、基本的に海外端末かつSnapdragonほど万能では無いのでやや玄人向け…ただ、どちらも海外端末アリな場合は価格を考慮するとかなり魅力的です。
消去法で日本で手に入る存在としてはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載した、Zenfone 9やらXiaomi 12T Pro、ROG Phone 6辺りが候補になります。低周波版とはいえNothing Phone(2)も十分だと思います。
Snapdragon 8 Gen 2も推すべきなんでしょうが…性能も価格もオーバースペックかつ、一部地雷もあるので安易に”Snapdragon 8 Gen 2ならどんな端末もオススメ!”みたいなことはしたくありません。
とはいえ…下手なPCのスペックを本当に越えてしまい、Core i7 7700K+GTX 1050クラスに匹敵するSnapdragon 8 Gen 2が優秀であることは変わらず、性能不足を悩む心配もほぼ無いので一考に値する存在です。
iOS(iPhone)であればメモリ6GBかつ13 Proと同様にA15 Bionic(5コアGPU)を採用し、中華圏のテストでも安定していたiPhone 14(Plus)辺りが筆頭候補です。無理にA16(14 Pro)を買うほどの差は無いです。
端末のレビュー時に計測したデータ(記事作成順)
Google Pixel 6(Google Tensor)※当時のデータが無いため、再計測後

原神(Genshin Impact):Ver.4.1「深海に煌めく星たちへ」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats+WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(スメールシティ)での約15分間 |
フレームレート(平均) | 39.3fps |
最低フレームレート(1%) | 24.2fps |
バッテリー温度 | 37℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 151mW |


Google Pixel 3(Snapdragon 845)

原神(Genshin Impact):Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメールでの約10分 |
フレームレート(平均) | 12.4fps |
スムーズ度 | 43.9 |
バッテリー温度(平均) | ー |
1フレーム辺りの 消費電力 | 323.8mW |


ZTE Axon 10 Pro 5G(Snapdragon 865)

原神(Genshin Impact):Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメールでの約10分 |
フレームレート(平均) | 47fps |
スムーズ度 | 8.4 |
バッテリー温度(平均) | 34.5℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 148.9mW |


Xiaomi Mi 11i(Snapdragon 888)

原神(Genshin Impact):Ver.2.7「虞淵に隠されし夢魘」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps 稲妻(鳴神島)での約10分 |
フレームレート(平均) | 37.5fps |
スムーズ度 | ー |
バッテリー温度(平均) | 43.7℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 164.3mW |

Rakuten Hand 5G(Snapdragon 480)

原神(Genshin Impact):Ver.2.8「常夏!幻夜?奇想曲!」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(低)/400~560p?@30fps 稲妻(鳴神島)での約10分 |
フレームレート(平均) | 25.1fps |
スムーズ度 | ー |
バッテリー温度(平均) | 39.9℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 121.1mW |

OPPO Reno5 A(Snapdragon 765G)

原神(Genshin Impact):Ver.3.1「赤砂の王と三人の巡礼者」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(低)/400~560p?@30fps スメール(アルダラビ河谷)での約10分 |
フレームレート(平均) | 27.4fps |
スムーズ度 | 12.2 |
バッテリー温度(平均) | 34.5℃ |

原神(Genshin Impact):Ver.3.1「赤砂の王と三人の巡礼者」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(アルダラビ河谷)での約10分 |
フレームレート(平均) | 24.9fps |
スムーズ度 | 11.4 |
バッテリー温度(平均) | 37.1℃ |

Xiaomi POCO F4 GT(Snapdragon 8 Gen 1)

原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」※再計測前 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約15分 POCO F4 GT/パフォーマンスモード |
フレームレート(平均) | 35.2fps |
スムーズ度 | ー |
バッテリー温度(平均) | ー |

原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」※再計測後 | ||
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps モンド・スメールでの約15分 POCO F4 GT/バランスモード・ゲームターボ最適化 | |
結果 | モンド(星落ちの谷) | スメール(千尋の砂漠) |
フレームレート(平均) | 50.1fps | 46.6fps |
スムーズ度 | 5 | 7.2 |
CPU温度(平均) | 60.7℃ | 68.3℃ |
GPU温度(平均) | 56.6℃ | 62.9℃ |
バッテリー温度(平均) | 29.3℃ | 33.6℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 128.5mW | 148.7mW |


LG V60 ThinQ 5G(Snapdragon 865)

原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」 | ||
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps モンド・スメールでの約15分 | |
結果 | モンド(星落ちの谷) | スメール(千尋の砂漠) |
フレームレート(平均) | 44.9fps | 38.8fps |
スムーズ度 | 8.5 | 10.1 |
CPU温度(平均) | 65.7℃ | 64.8℃ |
GPU温度(平均) | 61.4℃ | 59.7℃ |
バッテリー温度(平均) | 33.9℃ | 33.4℃ |
消費電力(平均) | 6783.7mW | 6591.1mW |
1フレーム辺りの 消費電力 | 151mW | 169.7mW |


Redmi Note 12 Turbo(Snapdragon 7+ Gen 2)

原神(Genshin Impact):Ver.3.5「風花の吐息」 | ||
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps モンド・スメールでの約20分 バッテリー側”バランス”・ゲームターボ側”パフォーマンス” | |
結果 | モンド(星落ちの谷) | スメール(千尋の砂漠) |
フレームレート(平均) | 58.5fps | 57.4fps |
スムーズ度 | 2 | 3 |
CPU温度(平均) | 50.9℃ | 58.5℃ |
GPU温度(平均) | 48℃ | 54.1℃ |
バッテリー温度(平均) | 29.6℃ | 34.4℃ |
消費電力(平均) | 4545.4mW | 5044.9mW |
1フレーム辺りの 消費電力 | 77.7 | 87.9 |


Redmi K60 Pro(Snapdragon 8 Gen 2)


原神(Genshin Impact):Ver.3.7「決闘!召喚の頂!」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約30分 バッテリー側”バランス”・ゲームターボ側”パフォーマンス” |
フレームレート(平均) | 59.1fps |
最低フレームレート(1%) | 52.4fps |
バッテリー温度 | 44.2℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 96mW |


POCO F3(Snapdragon 870)


原神(Genshin Impact):Ver.3.8「涼夏!楽園?大秘境!」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約30分 |
フレームレート(平均) | 46.7fps |
最低フレームレート(1%) | 20.8fps |
バッテリー温度 | 45.7℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 124mW |


Google Pixel 8 Pro(Tensor G3)

原神(Genshin Impact):Ver.4.1「深海に煌めく星たちへ」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats+WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(スメールシティ)での約15分間 |
フレームレート(平均) | 24.4fps |
最低フレームレート(1%) | 11.9fps |
バッテリー温度 | 36.7℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 168mW |


Redmi 12 5G(Snapdragon 4 Gen 2)

原神(Genshin Impact):Ver.4.2「罪人の円舞曲」 | |
ツール・画質/条件 | Scene グラフィック(中)/568p@60fps スメール(スメールシティ)での約15分間 |
フレームレート(平均) | 22.6fps |
最低フレームレート(1%) | 11fps |
バッテリー温度 | 35℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 161.9mW |


その他・計測データ(カスタムROM・GSI等)
Xiaomi Mi 9T Pro(Snapdragon 855)

【Android 11・Pixel Experience(定格クロック)】
原神(Genshin Impact):Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps スメールでの約10分 |
フレームレート(平均) | 38.6fps |
スムーズ度 | 12.4 |
バッテリー温度(平均) | 40.1℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 175.8mW |


【Android 13・crDroid(GPUオーバークロック)】


原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約15分 |
フレームレート(平均) | 45.8fps |
最低フレームレート(1%) | 0fps |
バッテリー温度 | ー |
1フレーム辺りの 消費電力 | 202mW |
Xiaomi Mi 11i(Snapdragon 888)

原神:フレームレート計測データ@Haydn(K40 Pro+/Mi 11i) | ||
ROM | 計測時間・条件 | フレームレート(平均) |
MIUI 13 (Android 12) | 稲妻(鳴神島)約10分間 | 37.5fps |
crDroid (Android 12・GSI) | 36.6fps | |
Evolution X (Android 12) | 43.8fps | |
スメール(アビディアの森)約10分間 | 44.6fps | |
Project Elixir V3.5 (Android 13) | スメール(千尋の砂漠)約15分間 | 52.6fps |
Xiaomi.eu 14 (Android 13) | スメール(千尋の砂漠)約30分間 | 41.6fps |
crDroid 9.7 (Android 13) | スメールシティ約30分間 | 47.2fps |


原神(Genshin Impact):Ver.2.8「常夏!幻夜?奇想曲!」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps 稲妻(鳴神島)での約10分 |
フレームレート(平均) | 36.6fps |
スムーズ度 | ー |
バッテリー温度(平均) | 44℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 156.3mW |
【Android 12・Evolution X(haydn)】


原神(Genshin Impact):Ver.2.8「常夏!幻夜?奇想曲!」 | |
ツール・画質/条件 | WeTest PerfDog グラフィック(最高)/720p@60fps 稲妻(鳴神島)での約10分 |
フレームレート(平均) | 43.8fps |
スムーズ度 | ー |
バッテリー温度(平均) | 44℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 153.1mW |
【Android 13・Project Elixir(V3.5)】




原神(Genshin Impact)Ver.4.0「ゆえなく煙る霧雨のように」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(スメールシティ)での約30分間 |
フレームレート(平均) | 47.2fps |
最低フレームレート(1%) | 31.5fps |
バッテリー温度 | 45.5℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 130mW |
Xiaomi POCO F4 GT(Snapdragon 8 Gen 1)


原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps 璃月(瓊璣野)での約30分 |
フレームレート(平均) | 45.8fps |
最低フレームレート(1%) | 0.8fps |
バッテリー温度 | ー |
1フレーム辺りの 消費電力 | 191mW |

【Android 13・Xiaomi euROM(POCO F4 GT”改”)】


原神(Genshin Impact):Ver.3.4「織りなす調べ、華更けて」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約15分 |
フレームレート(平均) | 54.5fps |
最低フレームレート(1%) | 39.9fps |
バッテリー温度 | ー |
1フレーム辺りの 消費電力 | 181mW |

Redmi Note 12 Turbo(Snapdragon 7+ Gen 2)


原神(Genshin Impact):Ver.3.6「盛典と慧業」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(蒼漠の囿土)での約30分 |
フレームレート(平均) | 57.5fps |
最低フレームレート(1%) | 48.3fps |
バッテリー温度 | 39.7℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 103mW |



原神(Genshin Impact):Ver.3.7「決闘!召喚の頂!」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps グラフィックAPI(Vulkan) スメール(千尋の砂漠)での約30分 |
フレームレート(平均) | 57.5fps |
最低フレームレート(1%) | 47.5fps |
バッテリー温度 | 45.1℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 91mW |

Google Pixel 6(Google Tensor)

原神(Genshin Impact):Ver.3.7「決闘!召喚の頂!」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps スメール(千尋の砂漠)での約30分 |
フレームレート(平均) | 37.6fps |
最低フレームレート(1%) | 19.6fps |
バッテリー温度 | 38.4℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 138mW |

POCO F3(Snapdragon 870)
【Android 13・Pixel Experience(無印)】


原神(Genshin Impact):Ver.3.8「涼夏!楽園?大秘境!」 | |
ツール・画質/条件 | TakoStats グラフィック(最高)/720p@60fps グラフィックAPI(Vulkan) スメール(千尋の砂漠~蒼漠の囿土)での約25分間 |
フレームレート(平均) | 45.9fps |
最低フレームレート(1%) | 10.9fps |
バッテリー温度 | 45℃ |
1フレーム辺りの 消費電力 | 132mW |

Redmi K60 Pro(Snapdragon 8 Gen 2)による、CPUボトルネックテスト
計測内容
もう少し、しっかりと原神におけるCPUボトルネックを検証してみます。
方法は色々考えました。例えば今、手持ちのSnapdragon 870/888/7+ Gen 2/8 Gen 1/8 Gen 2端末でGPU性能を870に合わせて統一するとか、逆に888に合わせて870をKonaBessで思いっきりOCするとか。

しかし、それらでは他に影響する様々な要因を排除できません。VC冷却の面積やRAM・ストレージ、各端末固有の最適化や使われているパーツ諸々。x86環境のCPU・GPUボトルネック検証に倣い、SoC以外は影響するものをなるべく排除しなければ有効な検証にはなりません…。
なので、CPU以外の要因を殆ど排除して検証可能なK60 Pro(Snapdragon 8 Gen 2)による、”擬似CPU性能の再現”でCPUボトルネックを検証します。
Geekbench 6のチャートや私自身が過去に所有していた端末のデータを元に、Snapdragon 8 Gen 2のCPUクロックを下げて、Snapdragon 845/855/865(上記)/888/7+ Gen 2/8+ Gen 1の性能を擬似的に再現。
もちろんこの検証は完全ではなく、あくまで擬似でしかないです。
TSMC 4nmで製造されたCPUが1+4+3構成のSnapdragon 845や855なんて存在しないし、LPDDR5XやUFS 4.0にAdreno 740を搭載した865や888なんてものも存在しません。
とはいえ(サーマルスロットリングや最適化不足も含め)CPU性能が下がると、原神の動作にどんな影響があるかは簡易的に見れます。
【疑似:Snapdragon 845】プライムコア729MHz/パフォーマンスコア844MHz/スモールコア787MHz。


【疑似:Snapdragon 855】プライムコア1.24GHz/パフォーマンスコア1.05GHz/スモールコア1.01GHz。


【疑似:Snapdragon 865】プライムコア1.59GHz/パフォーマンスコア1.4GHz/スモールコア1.01GHz。


【疑似:Snapdragon 888】プライムコア2.09GHz/パフォーマンスコア1.05GHz/スモールコア1.01GHz。


【疑似:Snapdragon 7+ Gen 2】プライムコア2.22GHz/パフォーマンスコア1.17GHz/スモールコア1.22GHz。


【疑似:Snapdragon 8+ Gen 1】プライムコア2.47GHz/パフォーマンスコア1.17GHz/スモールコア1.01GHz。


これら”疑似:Snapdragon”と680MHzに固定した、Wild Life Extremeで最低3154スコアのAdreno 740を組み合わせ、グラフィック(最高)/720p@60fps設定にて”千尋の砂漠~蒼漠の囿土”で30分間プレイして計測します。


計測結果
覚えたてを試す意味も含め、数が多いのでTakoStatsそのままではなくグラフ形式に切り替え。
やはり原神(720p)のCPUボトルネックは深刻で、安易に「3Dグラフィックが重く、GPUがとても重要」と言ったり、ベンチマークスコアだけで判断するのは非常に不適切。
GPU性能が高くて8コアCPUなら何でも良いわけじゃないです。

Snapdragon 845(疑似)では、Adreno 740(680MHz)が完全に台無しになり、平均でたった40.8fpsしか出せません。酷いのは最低フレームレート(1%)が30fpsを下回っています。安定性が皆無ということです。
Snapdragon 855(疑似)だと845比でマシになり、平均50fpsを超えて最低フレームレート(1%)もなんとか30fpsを超えます。865~888(疑似)は855から微増、それでもAdreno 740(680MHz)に対してまだ足を引っ張ります。
Snapdragon 7+ Gen 2と8+ Gen 1(疑似)でようやくCPUボトルネックがほぼ解消され、平均58fps前後、最低フレームレート(1%)も45fpsを超えて、720pで安定したフレームレートを出せる状態になります。
状態や計測条件が異なりますが…過去の計測結果でも近い傾向で、定格のSnapdragon 845→765G→855、865~8 Gen 1(MIUI 14)→7+ Gen 2では越えられない壁(CPUボトルネックが解消された跡)が存在しています。
私よりも恐らく、Snapdragon 8+ Gen 1(と7+ Gen 2)搭載端末とそれ以前のSoCで原神(スメール)をプレイしたことのある人の方が、腑に落ちるというか…この結果に納得がいく筈です。
Snapdragon 8+ Gen 1(7+ Gen 2)とそれ以前のSoCでは原神(スメール)における、スタッター(ジャンク)の数やフレームレート、最低fpsの安定性に明らかな差があると。あとGPU性能”だけは”良い8 Gen 1が微妙なことも。
TakoStatsで30分間計測した”疑似:Snapdragon”のCPU使用率をグラフ化。ボトルネックが解消される性能に近づく程、CPU使用率は下がっていきます。疑似とはいえSnapdragon 845相当だと70%近くもCPUだけで使います。

平均58fps前後で安定したSnapdragon 7+ Gen 2(疑似)+Adreno 740(680MHz)の組み合わせでは、甘露花海周辺でもGPU使用率は50%前後で余力はありつつ、CPUボトルネックでGPUが大幅に遊んでいる訳では無いです。

一方でCPUボトルネックが深刻なSnapdragon 845(疑似)+Adreno 740(680MHz)だと、CPU自体は90%のようなカツカツ具合ではありませんが…GPUが30%前後しか使われず遊び始めます。

実際のSnapdragon 845+Adreno 630相当だと使用率はもっと酷い筈です。
一応、1フレーム辺りの消費電力と最大バッテリー温度も比較。
CPU性能が低ければGPU使用率も下がり、それらが作用して当然温度も下がります。加えてフレームレートが出なければ、消費電力自体が少なくてもワットパフォーマンスは悪化します。

どちらにしろ、電力効率という点では定格+各メーカーの調整が優れており、動作クロック固定も相まってSnapdragon 8 Gen 2で疑似的に845~8+ Gen 1を再現しても、実際の電力効率までは再現できません。
Snapdragon 8 Gen 1を再現しなかったのも、実機の8 Gen 1と乖離することに加えSnapdragon 8+ Gen 1(低周波版)や7+ Gen 2が、TSMCの技術を用いて作り直した8 Gen 1に近い存在なのでやる意味が無いです。
まぁ…性能を模倣しただけのSnapdragon 7+ Gen 2(疑似)では、Redmi Note 12 Turboでしっかりと調整された7+ Gen 2の電力効率には同じTSMC 4nmでも、遠く及ばないといった発見はありましたが…。
原神(モバイル版)のレンダリング解像度について
微博にある確認の手順
随分前から微博にある記述。中華圏における謎の原神(モバイル版)でのレンダリング解像度を確認する手順。
レンダリング解像度については、数毛は常に最も正確で、私は自分の携帯電話が元の神の実際のレンダリング解像度dogeがTAAをオフにして、時間が午前2、3時になったことを教えてあげます
ガラス月港という位置のスクリーンショットに送られて、右の斜面の下の二段は私たちの参照物とすることができて、スクリーンショットはPS里数ギザギザの数を引いて、私たちの基準では720pは約84個のギザギザである。
あなたの参照物は違ってもいいし、自分の手元の他の携帯電話やPC側に基づいて参考基準を確立してもいいし、換算すれば得られる。アンドロイド側の標準レンダリング解像度は720pサングラスである
https://weibo.com/6043348859/JE4YFCEM3?type=repost
Geekerwan=サンも同じ手法でレンダリング解像度を確認している様子。便宜上、歯の数は鋸歯数と表現する。

璃月港にワープ。

アンチエイリアスをOFFに。レンダリング精度(スーパーサンプリング倍率)は任意で調べたい解像度に合わせる。

テイワットの時刻を午前2時~3時に変更する。

カメラ撮影モードに移行し、カメラの位置はワープ時のままキャラクターを非表示。

スクリーンショットを撮影し、右側の木箱の側にある屋根部分をPCやスマホ側で拡大する。

確かにノコギリ(髪の毛)と呼ばれているようなギザギザな部分を確認可能。Geekerwan=サン含め、中華圏の人々によればレンダリング解像度が720pでは”84鋸歯”、640pでは”75鋸歯”。

つまるところ計算方法は640p÷75鋸歯数=約8.53、720p÷84鋸歯数=約8.57で、1つ辺りのノコギリの数は約8.55辺り。1080pでは約126鋸歯数(1080÷8.55=126.3)、480pなら56鋸歯数、1440pなら168鋸歯数に相当する…ハズ。
ちなみに断片的な情報しか知らなかったので勘違いしていましたが、石段の方にあるノコギリを数えている訳では無かった模様。

判明している原神渲染分辨率を羅列する
原神の実行解像度は、カメラ機能で撮影したスクリーンショットのサイズ(Google Play版では1920×864)やadbコマンドで表示・調べられますが…それらはレンダリング解像度ではないので、解像度という意味では間違いではないけど恐らく正解ではないです。

設定ごとにレンダリングされる原神の解像度《原神渲染分辨率》は、OSやデバイスによって全く異なります。
マニアックな内容で”非公式な情報”という前提ですが、中華圏の情報を調べると大凡の解像度は分かります。この表は数あるパターンの極一部から大雑把な”原神:レンダリング解像度表”的な何かを羅列したもの。
原神:レンダリング解像度《原神渲染分辨率》 | |||
iOS | |||
デバイス | レンダリング精度(低) | レンダリング精度(中) | レンダリング精度(高) |
– | 1200×554 | 1462/1463×675 (675p) | |
iPhone X iPhone 12 mini iPhone 13 mini | |||
iPhone Xs(Max) | – | – | 1558×720 (720p) |
iPhone 12 Pro(Max) iPhone 13 Pro(Max) iPhone 14 Pro(Max) | 1274×589 (589p) | 1460×675 (675p) | 1601×740 (740p) |
iPad mini 6 | – | 1316×864 (864p) | 1436×943 (943p) |
iPad Pro(M1) | 1500×1125 (1125p) | 1904×1428 (1428p) | 2224×1668 (1668p) |
Android | |||
OPPO K11 realme GT Neo5 SE Redmi 12 5G iQOO 9 Pro | – | – | 1422×640等 (640p) |
Xiaomi 13(Pro) OPPO Find X6 Pro Vivo X90 Pro+ Redmi K60 Pro OnePlus 11 iQOO 11S Galaxy S23 Ultra ROG Phone 7 REDMAGIC 8 Pro(+) | 1067×480等 (480p) | 1262×568等 (568p) | 1600×720等 (720p) |
Xiaomi Pad 5 Pro | – | – | 1344×840等 (840p) |
Legion Tab Y700 (2023) | – | – | 1382×864等 (864p) |
- Xiaomi 14:Redmi K60 ProやXiaomi 13同様のゲームターボ”高品質”で1220p30fpsに到達
- 仮計算でモバイル版(Android)のレンダリング倍率は”高:PC版の0.75~0.8相当”
CR²FS(Check the Rendering Resolution with Farzan Senpai)
CPUボトルネックなどを検証した「たった348MHzで原神(720p)を支配するSnapdragon 8 Gen 2と、CPUボトルネックについて(仮)」の副産物。Pixel 8 Proの記事から仮採用。

レンダリングした画面を拡大した場合、装飾やオブジェクトに斜めの線が生じます。上述した鋸歯を含めてレンダリング解像度でこれらは増減します。アンチエイリアスONだとジャギーが軽減されるので確認には微妙。

なのでRedmi K60 Proのレンダリング解像度を基準にして、髪飾りのオブジェクトが斜めになるファルザン先輩を微博にある確認の手順同様にアンチエイリアスOFFでスクショし、画像を900~1500%程度に拡大。

Redmi K60 Pro:864p=21(22)段、720p=19段を基準に、他の端末がレンダリングする解像度が720pかどうかを簡易的に調べることが一応できます。864/720/640pまでのCR²FSによる段数と増減の変化は収集済みです。

ファルザン先輩と確認するため、鋸歯ではないこの方法をCR²FS(Check the Rendering Resolution with Farzan Senpai)と勝手に呼ぶことにしました。
他の人もレンダリング解像度を調べて、720pや864pであることを把握して検証できる日が来ることを願ってます。今現在はテスト方法も解像度もバラバラで、中華圏のようなハイレベルな検証がされているとは言えません。
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