Windows10で「adbコマンド」を実行出来る環境の構築

Android

Androidでは、端末からは設定出来ない”あんなこと”や”こんなこと”を可能にする「adbコマンド」という便利なモノがあります。

例えば、4大キャリアから販売されている”キャリアスマホ”の「消せないアプリを消す」や「通常は設定出来ないことも設定可能にする」といったように「adbコマンド」は、Androidの使い勝手の幅や利便性を広げてくれます。

そんな「adbコマンド」を実行出来る環境の構築していきます。

Android SDKで環境の構築

ダウンロードリンク

ファイルを解凍(展開)

「SDK Platform-Tools for Windows」をダウンロードしzipファイルを解凍(展開)

解凍(展開)後のファイル「platform-tools」は、何処か適当な場所に移動して下さい。

面倒な場合はCドライブ直下でも構いません。

私はサブドライブのAndroidフォルダにぶちこんでます。

Windows10にパスを通す

Windows10で「adbコマンド」を実行出来るようにする為、Windowsに「platform-tools」の場所を教える必要があります。

設定システムの詳細設定システムのプロパティ環境変数の順に進みます。

環境変数から「Path」を選択して、編集をクリック。

新規を選択し、先程ダウンロードした「platform-tools」の場所(ディレクトリのパス)を貼り付けます。

adbの動作確認

Windows10にパスを通せたので、adbを実行出来るか確認します。

コマンドプロンプトを起動し「adb」と入力。

しっかりパスが通っていれば、画像のように文字がズラーっと表示されます。

パスが通っていなかったり、手順を間違えているとコマンドプロンプトが「認識されてないよ」って言ってきます。

adbコマンドで出来ることの一例

コマンドでAndroidを操作

コマンドから特定のadbを入力してAndroidを操作できます。

再起動してブートローダーに入ったり、ロック画面から操作を受け付けなくなった端末も言うことを聞きます。

アプリ強制アンインストール

Androidのアプリを問答無用でアンインストール出来ます。

キャリア端末のプリインストールアプリだったり無効化は出来るけど、端末から消せないアプリなども問答無用です。

コマンドプロンプトやシェルから「adb shell pm uninstall –user 0 」にアプリパッケージ名を指定してアンインストール出来ます。

HUAWEI端末の一部機能を復活

ドコモ版のP30 Proはキャリア端末なのでドコモアプリがマシマシだったり、グローバル版から機能が削られていたりします。

全ての機能が復活出来る訳ではありませんが、一部機能の復活もadbコマンドで復活可能です。

通信速度表示設定

・adb shell settings put system show_network_speed_enabled 1

【スクリーンショット音のON/OFF切り替えスイッチ】

・adb shell settings put system always_play_screenshot_sound false

「Fluid Navigation Gestures」

画面の左右・下端からのフリックに様々な機能が割り当てられるアプリ「Fluid Navigation Gestures」を使う上で必要な「3-buton navigation」の項目にadbが必要になります。

root取得かadbコマンド入力で「3-buton navigation」が選択可能になり、非表示にして完全なジェスチャーナビゲーションに出来ます。

あとがき

Android SDKを使ってWindows10で「adbコマンド」を実行出来る環境を構築しました。

プリインストールアプリの強制削除や端末ごとにユーザーレベルで設定が可能になるなど「adbコマンド」を実行出来ることによりAndroidのカスタマイズが楽しくなります。

カスタマイズ以外でも、言うことを聞かない端末のレスキュー時に無理やりシャットダウンしてメーカーのリカバリーを起動したり、OTAで降ってこないアップデートを適用したりと色々できます。

【2022/4/14:追記】Windows 11環境移行に伴い、この記事のやり方とは別の方法での構築について書きました。

今から新規で構築するならこっちの方が楽です。