【レビュー】HUAWEI NMCard&カードリーダーの性能テスト

レビュー

ドコモ版P30Proがグローバルモデルより、かなりリーズナブルに購入できるようにはなりましたが

ROM容量が128GBと若干心許ないのでHUAWEIからぼったくり価格で販売されている純正NMカードとカードリーダーを購入したのでレビューします。

レビューの前に

この記事にたどり着いてNMカードについて調べている方はP30ProやNMカード対応の端末を所持していて容量拡張の為に検討されてるのではないでしょうか?

恐らく米中貿易摩擦や、それに伴うHUAWEI情勢もある程度把握されているかとは思いますが一応単なるガジェット好きでNMカード等を知らない方向けに、私が調べた範囲で解説させていただきます。

参考程度になれば幸いです。

HUAWEI NMCardとは

HUAWEI NMCardは2018年11月に中国広東省・深センで「Mate20シリーズ」と同時期に発表された、HUAWEIの独自規格メモリーカードです。

NM(ナノメモリー)カードは当時から表向きにはより小さなmicroSD、エコシステムの一つとしてアピールされていました。

NMカードの面積はmicroSDよりも約45%小さく、nanoSIMと同じサイズで1つのトレイでデュアルSIMを実現するだけでなく、必要に応じて外部メモリも併用でき、面積を節約できるのがメリットで「1mm平方メートルは、スマートフォンでは貴重。メモリカードをSIMカードと同じようなサイズにできないかという発想があったので、MNカードを作りました」とHUAWEIは説明していました。

こういった独自のカードについてはSONY CFexpress Type A対応カードなど意外と他社もやっているので珍しくはないのですが敢えてスマートフォン向けに広く普及しているmicroSDを採用しない理由が私も最初は理解できませんでした。

まぁ別に私だけじゃなく、「microSDじゃないのかでもそれしかないなら買うかな」ってなると思うんですよ。

価格が安ければ。

同容量でmicroSDと比較した時の金額がぼったくりすぎます。

風見鶏で購入できるNMカード一覧。これで全部です()
microSD 128GBであれば1500円出せば買えてしまう。

HUAWEIはmicroSDを採用出来なくなった

独自規格で囲い込み、営利を貪るのは大手でもよく見られるのでHUAWEIもそっち路線かと最初は考えていました。ただHUAWEIほどの企業がわざわざ手間の掛かることをするとは思えない。別の理由があると思いました。

【SDアソシエーション】はSDメモリーカードを開発した「東芝」(キオクシア)「松下電器産業」(Panasonic)「SanDisk」(ウェスタンデジタル)3社によって設立されたメモリーカード規格団体です。(米国法人)

この団体に加入していない場合、SDカード対応製品を作れないそうです。

HUAWEIはその加入リストから削除されています。これは2019年5月頃のことです。

去年の5月と言えば米中貿易摩擦の真っ只中でP30シリーズもその渦に呑まれて何かと騒ぎになりました。

NMカードが2018年発表で2019年が米中貿易戦争によりHUAWEIブラックリスト入と考えると納得が行きます。

予めHUAWEIはこうなることを予想して対策していたんだと思います。

価格が高いことも恐らく独自規格であるため、一緒に動いてくれる企業が無かったんでしょう。

事実、まともな互換品はLexar含め数社しかありません。

製造する企業が少なければ数が出ず、数がでなければ価格も上昇します。

HUAWEI NM Card 128GB&カードリーダー

とはいえP30シリーズなど、NMカード対応の端末は今なお色褪せない魅力があり、ボッタクリ価格でもストレージを拡張したいというニーズは存在するでしょう。私も同じ理由ですし。

以下、現物レビュー。購入先はAmazonで購入しました。

楽天のアウトレットは物売るってレベルじゃねえぞなので、出来ればやめた方がいいです。

海外リテールの並行輸入品。
まさかの紙パッケージ…。
カードリーダーは個人的に好み。
USB3.1Gen1対応。A C両対応はありがたい。
A側。
C側。
裏側。

カードリーダーのスペックは下記の通り。

  • USB3.1 Gen1(Type-A Type-C)
  • NM Card 256GBまで
  • microSD Card 2TBまで
  • 最高100MB/s までの読み書き速度
NM CardとmicroSDサイズ比較。
裏側。
NanoSimとサイズは一緒。
それぞれの裏側。

NMカードについては90MB/sとしか記載されていないので、SDカードと速度比較しつつ計測します。

カードリーダーにNMカードを挿し込んだ様子。
ツマミを手前にすると出てくる。
SDカードであればそんな必要はないという。

NM Cardの計測速度

速度の計測には国際的なベンチマークソフトの「CrystalDiskMark7」を使用します。

NMカードはWindows上からはMMC Cardとして115GB認識されていました。

既に端末用ストレージとして使用していたためそのまま計測。

シーケンシャルリードは公称値の90MBには程遠い42.55MB/s。

シーケンシャルライトは公称値や参照データがないため結果のみ。37.66MB/s。

一方で、ランダム性能はよくあるSDカードより良好な10MB/s前後を記録。

続いてはmicroSDカード。

microSDカードはWindows上でSDXC Cardとして239GBしっかり認識。

Samsungの公称値リード100MB/s ライト80MB/sに近い、リード93MB/s ライト82MB/sを記録。

ランダムアクセスは13MB/sと良好ですが書き込みが4MB/sと並以下に。

カードリーダーの性能は普通に”悪くは”ないです。

一方でNMカードが遅すぎるのが気になったのでフォーマットして再計測。

公称値通り、リード90MB/sを出し、ライトについてもSamsung並の76MB/sという結果に。

2回目も引き続きランダム性能は良好な結果に。

ただ、1回目との差がありすぎるのが気になります。

データを書き込んでいたとはいえ一般的なメモリーカードであれば合計容量の半分使用でもここまで速度低下した経験がないのですが仮に半分程度使用で読み書き性能も半減するのであれば、ボッタクリ+欠陥品のポンコツということになってしまうんですが…。

まとめ

カードリーダーはそこまで悪くはないですがNMカードを読み取る機会がなければ別にこれ以外で良いと思います。

NMカードは性能に一貫性がなく、容量に対して価格が割高なのでこの2つはHUAWEI端末ユーザー以外買わないだろうと思っていましたが、本当に一般ユーザーには無用の長物ですね。

TranscendのSDカードリーダーにSamsung EVOシリーズ買った方が幸せになれます。