【レビュー】”手頃で普通”が魅力な「JBL TUNE215BT」

オーディオ

某中華メーカーのイヤホンから乗り換えで、Ankerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」を少し前に購入し、気に入ったのでそのうちレビュー記事にしようと思っていたですが…私の耳が、カナル型のイヤホンを受付ませんでした。

カナル型派の方からすれば信じられないと思いますが、どんなサイズや素材のイヤーチップでも駄目でした。

耳鼻科のお世話になる手前まで耳の穴の状態が悪くなってしまい、最近手放しました…。

そんなこんながあり、インナーイヤー型のイヤホンで候補を探していたところ、Amazonのタイムセールで「JBL TUNE215BT」が特価になっていたので購入しました。ので、レビューします。

「JBL TUNE215BT」

スペック・仕様

型番TUNE215BT
カラーブラック/ホワイト/グリーン/ゴールド/パープル/ブルー
ドライバーサイズ12.5mm/0.5″ (ダイナミックドライバー)
形状インナーイヤー型 (オープンタイプ)
電源(電圧)5V-1A (2時間で満充電)
バッテリー3.7V/130mAh (リチウムイオン電池)
持続時間最大16時間 (公称値)
周波数特性20Hz-20kHz
インピーダンス20Ω
感度118dB SPL@1kHz 1mW (マイク部分 -25dBV/Pa@1kHz)
Bluetoothバージョン5.0
プロファイル・HFP1.7
・A2DP1.3
・AVRCP1.6
コーデック・SBC
・AAC
コネクタUSB Type-C
イヤホンサイズ・長さ 約82cm
・重さ 約18g

開封・内容物

パッケージはこんな感じです。

カラバリがそこそこありますが、私はシンプルにブラックを購入しました。

裏側からイヤホンがチラりとするタイプの梱包は、今ではすっかり珍しくなりました。

内容物は

  • 「TUNE215BT」本体
  • 短めフラットなオレンジ色のType-Cケーブル
  • 紙類 (クイックスタートガイド/保証書/説明書/合格証)

外観

イヤホン本体には、L/Rの表記と色分けがされています。

フラットケーブルも相まって、使い勝手が良さそうです。

「JBL」が目につく右側に、充電ポートや各種ボタン、マイクがまとまっています。

左側は、ロゴと各種表記。

そして充電端子が“USB Type-C”

Very Good。非常に良い。これだけで価値があります。

ボタン操作一覧

操作ボタン
電源ON/OFF中央の電源ボタンを2秒長押し。

※電源ONで、自動的にペアリングモードに切り替わります。
音量 ・上げる場合は、プラスボタンを1回押す。
・下げる場合は、マイナスボタンを1回押す。
再生/停止電源ボタンを1回押す。
曲送り/戻し・送る場合は、プラスボタンを2秒長押し。
・戻る場合は、マイナスボタンを2秒長押し。
音声アシスタント電源ボタンを2回押す。
通話・通話に出る場合は、中央の電源ボタンを1回押す。
・通話を切る場合は、中央の電源ボタンを2秒長押し。
マイクON/OFF電源ボタンを2秒長押し。
マルチポイント電源ボタンとプラスボタンを2秒、同時に長押す。

※ペアリングした2台の機器と同時に接続可能になります。

ファームウェアの更新

「TUNE215BT」それ自体は悪いイヤホンではないのですが、ネット上での評価が低い原因があります。

かなりの方が、Bluetooth接続が不安定すぎる個体を掴まされているようです…。

あまりにも酷すぎたのかファームウェアの更新アプリを配信しています。

「Android/ios」向けの「TUNE215BT Firmware」というアプリから更新できるそうなので、更新します。

アプリ自体は日本語に対応していませんが、画面の指示通りに進めるだけです。

ただ、この「TUNE215BT Firmware」、イヤホン本体のバッテリーが50%以上でないと更新してくれない上に、ファームウェアのダウンロードが中々進まない残念仕様なのです。

挙句の果てには「TUNE215BT」の個体ごとにファームウェアがバラバラです。(つまり更新時ですら接続がry…)

…覚悟の準備をして更新することをおすすめします。

ダウンロードリンク

使ってみる

使用感について

絡まりにくいフラットケーブルで、インナーイヤー型なので、長時間の作業で装着し続けても疲労感が無くて楽です。

最近は完全ワイヤレスイヤホンが流行りですが、操作性やバッテリー持ちの部分については、コントローラーなど一体化できるネックバンド式はやはり優秀だと感じました。

特にコントロール関係は、予めボタンに割当られているので、完全ワイヤレスのように一部は排他仕様ではないのがストレス無く使用できて良いです。

接続について

ファームウェアの更新後は”通常”の音楽再生では、PCでもスマホでも途切れることはなかったです。

…が、ゲームプレイ時に関しては微妙ですね。

「TUNE215BT」のBluetoothチップが貧弱なのか、個体差なのかはっきりしませんが、コントローラーやら複数機器をBluetoothで接続した時は、音ゲーなどで使用した訳ではなくても結構途切れます。

…全く同じことをAnkerの「Soundcore Liberty Air 2 Pro」で行った時は途切れなかったのですが…。

接続コーデックについても公式の詳細に記載はありませんが、機器側がAACに対応していればAACにて接続されるので、SBCは「嫌」という場合もあまり気にしなくて済むかと。

音質について

1時間弱「Chord & Major」でエージングしてから、Windows10のPCで「AIMP」から「WASAPI排他」で「TUNE215BT」を接続して、44kHz/16bitのFLAC音源を何曲か聴いてみました。

…音質に関しては、流石「JBL」と言った感じです。

音の傾向としては、バランスの良いフラットなチューニングだと感じました。

オープンタイプのイヤホンだと、高音の抜けと音場がカナル型と比較して良い代わりに、低音が犠牲になりがちですが「TUNE215BT」は「PURE BASS WIRELESS」の文言通りドスの利いたズンドコ低音ではなく、質の良い深めの低音と言った印象です。

ただ、量感はオープンタイプの”ソレ”でカナル型や同じオープン型でも「HUAWEI FreeBuds 3」と比べると弱く感じます。

またワイヤレスイヤホンにありがちなノイズは無く、5,000円以下のワイヤレスイヤホンにしては透明感がありました。

定位はある程度聴き取れますが、音場は値段なりでそこまで広くはないです。

ワイヤレスイヤホンということを考慮した上でも、下手な5,000円前後の有線イヤホンよりはメーカーやチューニングがしっかりしている分「聴き疲れしにくいバランスの良い音」という感想です。

(ただ、バランスが良い反面、人によっては普通すぎてつまらない音と感じるかもしれません)

まとめ
良い悪い
・絶滅寸前で希少なワイヤレス”インナーイヤー型”イヤホン
・手頃な価格で購入しやすい
・フラットケーブルで絡まりにくい
・充電端子が”USB Type-C”
・単体で約16時間の再生が可能でバッテリー持ちが良い
・コントロール関係の操作性が良い
・AACコーデックにも対応
・JBLらしい聴き疲れしにくいバランスの良いフラットな音
・ファームウェアの更新が必須(更新しても個体差次第で…ry)
・音楽再生の用途以外は…結構途切れる
・マイクはおまけ程度
・使用中にランプが光る
・人によっては普通すぎてつまらない音かも