【レビュー】手頃で使い勝手の良いミドル機「Rakuten Hand」

Android

「Rakuten Hand」を玩具として購入して、1ヶ月弱使用したのでレビューします。

「Rakuten Hand」

スペック・仕様

製品名Rakuten Hand
カラーブラック/ホワイト/クリムゾンレッド
サイズ138×63×9.5mm
重量129g
ディスプレイ5.1インチ OLED
1520×720 HD+
OSAndroid 10
SoCQualcomm Snapdragon 720G
RAM4GB
ストレージ64GB
メインカメラ4800万画素 (広角)
200万画素 (深度測位)
フロントカメラ1600万画素
バッテリー容量2750mAh
生体認証指紋
通信規格Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
NFC FeliCa
テザリング 10台
防滴/防塵IPX2/IP5X
その他外部スロットなし
eSIMのみ

製造は中国の「Shenzhen Tinno Mobile Technology」

開封・内容物

今回はホワイトカラーを購入しました。

箱・付属品は、まるで何処かの某林檎メーカーを意識したのでは?と思うくらいシンプルです。

  • 「Rakuten Hand」本体
  • ACアダプタ (5V2A)
  • USB Type-Cケーブル
  • クイックスタートガイド
  • 安全上のご注意

「Rakuten Hand」は、USB PDやQCといった高速充電規格には対応していないので、付属の充電器で十分かもしれません。

外観

背面は光沢のあるプラスチックで、真ん中にRakutenのロゴとFeliCaチップがあります。

テカテカして安っぽい印象はあんまりせず、2万円でプラスチックにしては悪くないなぁ…と思います。

本体下部に、Type-C(2.0)ポートとスピーカーがあり、上部に3.5mmイヤホンジャックがあります。

側面は右側に電源とボリュームキーがあるのみで、SIMスロットはありません。

ディスプレイは、有機ELでエッジ形状。

フィルム選びに苦戦しますが、発色は2万としてはかなり良好です。

握り心地の良いサイズ

購入前から色々な方のレビューを物色してから購入したので、概ね想像通りでしたが、「Rakuten Hand」のサイズ感と握り心地の良さは1度使用したら癖になります。

手にジャストフィットし、5.1インチのコンパクトサイズで片手操作がスマホリング無しでも容易です。

ごろ寝スマホや、片手での使い勝手は優秀です。

公式で「Handしちゃった」とか言ってますが、ほんとにHandしちゃってます。

別で記事にしてますが、ホワイトカラーとちっちゃいコンパクトサイズに「‼」となり、クリアケースと猫のスマホリングを装着してます。

カメラ性能

カメラ性能に関しては、そこまで私がカメラに詳しくないので、幾つか撮ったサンプルを載せておきます。

比べるのは酷ですが比較用に、メイン機として愛用している「P30 Pro」でのサンプルも容赦なく載せておきます。

ロケーションは…このご時世なので自室です。

全て通常カメラアプリ、フルオートで撮影しました。

広角

光量があれば”それなりに撮れる”といった印象です。

「P30 Pro」からすると「Rakuten Hand」の写真は、やや暖色よりと言った具合に。

夜景

夜景と言うにはアレですが…部屋の照明を消して、間接照明のみに。

「Rakuten Hand」は、夜景専用モードがないので通常撮影、「P30 Pro」は夜景モードで撮影しました。

結果は一目瞭然で、「P30 Pro」はノイズがほぼ無く全体的にバランスの取れた写真になりましたが、「Rakuten Hand」はノイズが混じってしまいました。

とはいえ、通常モードにしては頑張った方だと思います。

AI撮影

通常撮影で、AIをオンにし、観葉植物を撮影してみました。

「Rakuten Hand」の写真は補正が強すぎたのか、最早別物です。

若干影になっている部分を明るくしようとして、奥の方が飛んじゃってます。

まぁ…カメラメインのスマホではないので値段なりです。

ベンチマークテスト

Antutu (V9.0.5-OB)

Antutuベンチマークでの結果は「303481点」でした。

30万を超える…とは言え、Antutuはアップデートの度にスコアがインフレする傾向があるので、参考程度にしかなりません。

Antutu V8~だと27万点弱なので、普段使いには十分な性能です。

Geekbench 5 (5.4.1)

マルチプラットフォーム対応の定番ベンチマーク「Geekbench 5」での結果は画像の通り。

シングルコア「572」マルチコア「1808」、OpenCLスコア「1165」…と、旧型ハイエンドの「Snapdragon 835」や同じミドルハイ「Snapdragon 730G」と肩を並べる性能です。

ゲーム性能

私はスマホではあまりゲームをプレイしませんが、一応そこそこ負荷の掛かる「アズールレーン」とゴリゴリの3D ゲーム「原神」のフレームレートを計測してみました。

「アズールレーン」は、ミドルハイクラスであれば大した負荷ではないので60fpsに張り付いていて、快適にプレイできます。

昔の2万円台で購入可能なスマホのSoCでは動作が重かったことを考えると、良い時代になったと思います。

一方で、いくらミドルハイの「Snapdragon 720G」とはいえ「原神」はギリギリアウトといったところ。

最低設定であっても、60fpsどころか50fpsすら怪しいレベル。

カスタム設定+30fpsであれば、時折処理落ちして10fpsを下回ったりしますが、フィールド探索程度なら…なんとか。

サブ機としては魅力的

性能的にはミドルハイで、FeliCaを搭載しているので交通系ICや電子マネーでの支払い、価格もサイズも手頃…と普段使いには十分ですが、そこは2万円。

明るい場所でのカメラ性能やバッテリー持ち、処理性能は2万円にしては優秀だと感じますが、細かい部分のチューニングが甘いと感じられる場面も多いです。

「Snapdragon 720G」の割に、ややもたつきを感じる動作があったり、自己解決しましたが特定のランチャーアプリでナビゲーションジェスチャーが使用できなかったり…と。

元々私は、以前Android化して玩具として使っていた「Amazon Fire HD10」のリプレースで、「Rakuten Hand」をサブ機兼玩具として購入しましたが、1ヶ月弱触ってみて、メインは厳しいが2台持ちユーザーの”サブ機”としてはこの上ない機種だと感じました。