疑似レゾ化しない原音寄り設定な「Upconv」のすゝめ

PC

半年以上前に、圧縮音源向けに高音質化する1つの方法として、個人的に設定している「Upconv」の設定などを記事にしました。

あの記事の内容…というか疑似レゾ化(アップサンプリング・アップコンバート)自体は1つの手段ですし、疑似レゾ化した音源の方が好きという方もいらっしゃると思います。というか昔の私がそうです。

ただ、どうにも圧縮音源をハイレゾ(ニセレゾ)化することにまだ懐疑的で、処理の時間やファイルサイズの割に効果が薄いと感じ、また色々ゴニョゴニョしてました。

で、色々ゴニョゴニョした結果、疑似レゾ化(アップサンプリング)しない原音寄りのまま変換する設定が気に入ったので布教目的に小記事にしようと思います。

原音寄り設定

「Upconv」については半年前の記事で色々書いたので飛ばします。気になる場合はこっちを読んで下さい。

デフォルトパラメーターの上書きしても良いプリセットを選択し、設定を変更します。(変更箇所以外は初期値)

「Option1」

ConvertOption内の「Mid/Side Process」のみチェックし、オーバーサンプリングはNoneに変更。

「Noise Reduction」は初期値1600のまま、NRLevelを2~3に設定。

「Mid/Side Process」はCutooffを選択。

「Option2」

疑似レゾ化の時と同じく「Volume Level Adjust」を95%に設定。

90以上かつAuto以外であれば90/95のどちらかで良いです。

100だとボリュームレベルを調整する意味がなくなります。

「Convert」

サンプリング・ビットレートは変換する音源に合わせて下さい。(MP3などの場合は44100Hz/16bit)

HFA(高域補間)cutoff、NormalizeはNoneに設定。

変換後の音声波形

実際に、原音・原音寄りの変換・疑似レゾそれぞれの音声波形を何曲か「WaveSpectra」で可視化。

比較しやすい様に音源は44100Hz/16bit固定で、音源の波形位置も全て同じタイミングにしてあります。

「Catch You Catch Me」

【原音】

【原音寄りの変換】

【疑似レゾ】

「Forward」

【原音】

【原音寄りの変換】

【疑似レゾ】

個人的な意見

波形を見てもらえば分かる様に、ほぼ原音の波形から大きく変わらない音源になってます。

高域の部分は、ほんの少しだけ波形上は変化してます。

恐らくは「Mid/Side Process」で圧縮音源特有のしゅわしゅわ具合を改善した影響か、HFA(高域補間)がNoneに設定できずcutoffでも少し補間される?ことが原因かもしれません。

一応「HFA 2/3 Option」のチェック項目は外して変換してみましたが、ほぼ変わらず。

ただどちらにせよ、ほぼ原音の波形と大きく変わらない音源変換だとは言えます。

原音寄りのまま変換する理由と音について

殆ど変化がないのに原音寄りのまま変換する理由ですが、文字通り「殆ど変化しないから」です。

少し前の私が「疑似レゾ化でCD並の音質」と書いてましたが、確かに高域補間やら「Upconv」は処理が比較的優秀なので圧縮音源のままと比較すると、そんな感じの感想にはなるんですよ。

ただ高域が補間される分、低域が相対的に弱くなるというか…予測補完した”あるはずのない音”が増えたことで元の音とは別物になり、色々ゴニョゴニョしてるうちに”なんかコレジャナイ”って感じ始めました。

と、同時に比較で聴いているMP3やMP4からWavに変換しただけの元々の音の方が、余計な部分がないので良い音に聴こえちゃったんです。

あくまで個人の好みではありますけど。

で、変換後の音についてですが、こちらも波形同様に原音からほぼ変わらない音でした。

K712Proでモニタリングしても原音との相違部分を聴き取れなかったので、ほぼ補間や余計な処理はされていないと思います。

ただ「Mid/Side Process」のおかげで、高域が刺さったりして聴きにくかった曲や128kbps辺りの圧縮した音のしゅわしゅわ感が減って、聴きやすくなりました。

音質向上というより圧縮音源を聴きやすく変換(調整)したと言えます。

あとは単純にオーバーサンプリング処理をしないので、PCへの負荷と処理の時間がかなり減ります。

あとがき

どっちの処理がおすすめかと聞かれたら、今回の原音よりの設定です。

ただ、この辺りは個人の好みなので、疑似レゾ(アップサンプリング)した方が好きな場合やプラシーボ効果で、MP3のままよりは48000Hz/24bit化した方が良く聴けるかもしれません。

「Mid/Side Process」処理が一度圧縮された音源には特に有効なので、しばらく私はこの設定で変換して原音からあまり変化のない音を、愛用しているK712proで楽しもうと思います。