Pixelシリーズ向けに配信された12月のアップデートが、私がメイン機として愛用するようになったPixel 6へ未だに更新が来ないので手動で強制的に更新しました。
adb sideloadで強制的にアップデート
OTAではまだ配信されていませんが、Googleがweb上にてファクトリーイメージを公開しており、adb sideloadコマンド経由で強制的にアップデートできます。
日本版もグローバル版と同じビルド番号なので、webから12.0.0(sq1d.211205.016.a1)のイメージをダウンロードして導入できます。

ダウンロードリンク
手動更新する
予め「開発者向けオプション」の有効化と「adb環境」が整っている前提で話を進めます。
Pixel 6をadb環境構築済みのPCとUSBケーブルで繋ぎ、USBデバックにて接続。

コマンドプロンプトにて「adb reboot bootloader」を実行し、端末をブートローダー画面へ再起動。
(コマンドでなくともPixelの電源をOFFにし、電源キーとボリュームキー下を同時に長押しでも可)

「Fastboot Mode」に入るので、ボリュームキー下を2回押し「Start」から「Recovery mode」へ。


「Google」の起動アニメーションが表示され、ドロイド君と「No command」が表示されるので電源キーとボリュームキー上を押します。

「Android Recovery」のメニューが表示されるので、一覧から「apply update from ADB」へボリュームキーを押して選択し、電源キーで実行します。


実行すると「Now send the package you want to apply to the device with “adb sideload 〈filename〉”…」と、adbコマンドの待機状態になるのでPC側でコマンドを入れます。

Googleのページには「adb sideload ota_file.zip」と書かれていたので、それに合わせて「adb sideload oriole-ota-sq1d.211205.016.a1-4fa45f8d.zip」と入力しました。
が、何度試しても「ファイルの統計に失敗しましたoriole-ota-sq1d.211205.016.a1-4fa45f8d.zip:そのようなファイルまたはディレクトリはありません」と表示され、実行できず。

ダウンロードフォルダ内からCドライブ直下に移動したり、デスクトップに置いてみましたが駄目。
管理者権限、コマンドプロンプトからシェルに切り替えてもみましたが駄目。
内心「コマンド間違ってないのに何で…?」って思いながら、悪足掻きとしてコマンドの内容にフォルダのパスを指定したものに変更して実行してみたところ…行けました。


「Pixel 6」の方でも「update package…」と表示され、コマンドプロンプト側で更新の進捗状況を確認できるように。

アップデートが完了すると「Android Recovery」のメニューに戻るので、「Reboot system now」を実行してAndroidシステムを再起動。

手動更新後のPixel 6
Androidバージョンを確認したところ、セキュリティアップデートが12月、ビルド番号「SQ1D.211205.016.A1」になっていました。


期待していた、クイック設定でインターネット部分の改善は変わってるのかどうか微妙な具合に。
項目が追加されている訳でもなさそう。


相変わらず「Pixel Launcher」以外のランチャーアプリで壁紙を変えようとすると、盛大にズレる問題も修正されておらず、仕方ないので「Gallery QuickPic」の登録から壁紙変更してます。


ビルド番号が同じとはいえ、グローバルのファクトリーイメージで更新したのでFeliCaは大丈夫か少し不安でしたが、問題なく使えそうで杞憂に終わりました。

電波ロスト現象については、更新日から日が浅いので何とも言えませんが私のPixel 6ではまだ発生していません。
Rakutenとpovo 2.0をLTE only状態にて4G+4Gで運用していますが、今の所は不具合らしい不具合もなく普通。


あとがき

正直、何が改善されたのか分からんです。
ぶっちゃけ強制的に更新しなくても、先月の指紋認証を改善するアップデートだけで十分快適だったので、逆に報告されている不具合が出ないことを祈るとしか言えない結果に。
まぁ…配信されるされる言っているのにもう今年も終わりそうですからね。
その「配信されるのか、されないのか」モヤモヤしていたのは解消できました。
【2022/8/19:追記?】
セキュリティやOS機能の更新を伴うアップデートには、今回のadb sideloadで強制的に更新しても問題ないです。
ただ、Android OSのバージョン更新だとadb sideload経由で上手くいかない場合があるみたいなので、Googleが公式で提供するAndroid Flashツールを使い、Web経由でフラッシュする方が確実です。
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