検証用の玩具として購入したPixel 3でroot化が必要なアプリを動作させたいので、Magisk経由でroot化することにしました。
文鎮化せずにroot化できたので、記事に残します。
詳細は割愛
root権限取得にあたり、多用するadbコマンドや記事内で使った「ADB AppControl」については割愛します。
私みたいなのがグダグダ書いてもしょうがないので、詳しくは当該記事や他方の情報をググって下さい。
ブートローダーをアンロックする
Magiskを動作させるためにPixel 3のブートローダーをアンロックします。
開発者向けオプション内の「OEM ロック解除」を有効化。(キャリア専売モデルで出来るかは不明)

PCからadbコマンド「adb reboot bootloader」もしくは電源キーとボリュームキー下を同時に長押しで、Fastboot ModeでPixel 3を起動します。
回数を重ねると面倒くさい手順なので、私は「ADB AppControl」から実行しました。


Fastboot Modeで「fastboot flashing unlock」コマンドを入力。
…すると次の手順へ進むのですが「wait for any device…」となってしまい、PC側がデバイスを待機している状態に。
デバイスマネージャから見てみると、Pixel 3を認識しているものの完全には認識してないっぽいです。

ググったら原因が分かったので、GoogleからUSBドライバーを落としました。
ダウンロードしたドライバーを解凍して参照し直し、インストール。


もう一度「fastboot flashing unlock」コマンドを入力し直したらいけました。

Fastboot ModeのPixel 3が「Unlock the bootloader」に切り替えられるようになるので、音量キーで選択し電源キーで実行。


Device state:unlockedとなっていればOKです。

再起動すると、Pixel 3が初期化された状態で起動します。


ファクトリーイメージからbootイメージを抽出
この後にMagiskで使うので、Pixel 3の”ファクトリーイメージ”をダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、bootイメージのあるフォルダも解凍します。


解凍したフォルダからbootイメージのみ、Pixel 3の内部ストレージに移動します。

Magiskでファクトリーイメージにパッチを適用
GitHubからMagiskのapkをダウンロード。
方法は何でも良いので、Pixel 3にMagiskをインストールします。
初期化後にファイルマネージャーとか諸々に許可を与えてちまちまやるのが面倒なので、また「ADB AppControl」を使って、PCから直接apkをクイックインストールしました。


インストールしたMagiskを起動し、インストールをタップ。
パッチするファイルの選択から、内部ストレージに書き込んだbootイメージを選択します。


はじめるをタップしてファクトリーイメージにパッチを適用します。
「ALL done!」と表示されれば完了です。


適用したイメージはPixel 3のDownloadフォルダに格納されます。

パッチを適用したイメージファイルを再度、PC側へ移動します。

fastbootモードからイメージを書き込む
Pixel 3を再びfastbootモードで起動。

コマンドプロンプトから「fastboot flash boot (パッチしたイメージ)」を実行。
「Finished. Total time: ◯◯s」と表示されていればイメージを書き込めています。(≒root化成功)
そのまま「adb reboot bootloader」でPixel 3を再起動。

root(スーパーユーザー権限)を要求するアプリを開いてみると許可できるようになっており、各アプリもMagiskから確認、権限のON/OFFを適用可能に。


一応「Root Checker」から確認してみても、root化されていることが確認できました。

あとがき

手順が確立されているので、比較的簡単にroot化できました。
Pixelシリーズはリファレンス機故にブートローダーアンロックが容易で、初めてroot化したりブートローダーアンロックするための練習機におすすめです。中古でかなり安く手に入ります。
Xiaomi端末と違って168時間制限等もなく、即おもちゃにできてカスタムROMもわりとあります。
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