「GLTools」を使って、実質的にAndroid単体でFPSを表示する

Android

Pixel 3をroot化したので「GLTools」を使って、Androidデバイス単体でFPSを表示してみました。

「GLTools」は、昔からAndroidでゴニョゴニョする人達の間ではよく使われたツールなので、今更私程度が記事を書いて紹介するほどでもないと思いましたが…「GLTools」を使ってFPSを表示することについて、ググっても皆無過ぎて、参考にできる情報がなかったので記事にします。

「GLTools」について

「GLTools」は、ゲームのパフォーマンスや互換性を向上させるカスタムグラフィックスドライバーアプリ。

Androidでゴニョゴニョする人達がデレステを快適にプレイする為に、GPUを偽装したり、Android-x86環境で高解像度のデレステとかAndroidゲームをするのによく使われたツールです。

当時の名残りなのか「GLTools」でググってもGPU偽装かデレステ関連の情報しか出てきませんが、オーバーレイ表示でFPSカウンター機能が利用できるので、一定数Androidでゴニョゴニョする人達がfps計測に使ったりしてます。

rootが利用できないデバイスでも動作…と書いてますが、fpsを表示する場合はスーパーユーザー権限必須。

root化したAndroidであればデバイス単体でFPSを表示できます。(海外情報だと、カスタムリカバリのTWRP経由でzipファイルからインストールした場合、root不要で動作するみたいです)

ダウンロードリンク

プロセッサーの関係でPC版のAndroid-x86で動作させる場合は(x86)、それ以外は(ARM)からダウンロードします。

設定

root化済みのAndroidデバイスで「GLTools」を起動し、Add gameかConfigureからfpsを表示したいアプリを追加。

ConfigureからGENERAL、FPSの項目へ進みます。

FPS counterを表示する場合はOn-screen(with graph)を選択。

counter locationはFPSカウンターを表示する位置の項目なので、表示したい場所を選択。

counter refresh timeで計測する時間(ms)の間隔を変更できます。

1000msなら1秒、500msなら0.5秒毎の間隔になります。

使ってみる

「GLTools」の無料版で各アプリを動作させる場合、1回1コインを消費します。

コインが0だと課金するかコインをゲットするか選ばされる(強制)ので、15秒位ある「GLTools」の広告を見てゲットします。

実際にPixel 3で原神を30・60fpsで動作させてみると、実動作に近いfpsを表示していました。

試したのがSnapdragon 845のPixel 3なので…負荷に耐えきれず30fpsキープできない場面もありますが、fps低下時のカクつき含めて表示できています。

一通り試した後、fps表示させたアプリを終了すると「GLTools」へ戻り、コインが消費されていました。

使ってみて:万人にオススメはしないが…

一応、root化したAndroidであればデバイス単体でfpsを表示できますし、私がよく参考にする某ブログの方も「比較的正しい」と言っているように、この手の”FPSメーター系アプリ”では現状「GLTools」以外マトモなアプリがないです。

fpsメーターとしての情報は少ないですが、何人かAndroid端末のレビューやゲーム動作の検証に「GLTools」で表示したfpsを用いる方もいたので、比較的fps表示に使えるマトモなアプリだと思って良いとは思います。

但し万人にオススメできるかと言われると微妙で、root化すればAndroid単体でfps表示が可能ですが、結局Androidをroot化するのにadb環境のPCが必要なので「GLTools」を利用する為にはPCが必須です。

アプリ自体もコインを消費しないとfps表示に使えず、野良アプリなので色々と使い勝手に難ありです。

そもそもPC&root化が必須な時点でオススメはしません。

信用できるPCツールの「GameBench」や「WeTest PerfDog」を使うのが、Androidでfpsを計測するのには1番適していますが、あれらはあれらでやり取りが必要で「fpsを表示したいだけ」の場合は面倒です。

色々ゴニョゴニョできる人が簡易的にゲーム時のfpsを表示する為に使うのはアリ…というか「GLTools」以外選択肢があまりないです。

あとがき

取り敢えず、私の目的であった「scrcpy+msiアフターバーナー」を用いた、ミラーリングによる簡易的なfps検証の整合性を「GLTools」によって確認できたので、個人的には「GLTools」をわざわざroot化してまで導入する価値はとてもありました。

手間(root化やコイン獲得)の割に使い勝手は微妙なので、余程scrcpyで計測した値が可笑しくない限りは多用したいとは思いませんが…。