【レビュー】気軽に買える安価なモニターヘッドホン「MPH-1」

オーディオ

マランツプロのモニターヘッドホン「MPH-1」を購入してから、1ヶ月使用したのでレビューします。

普段は「AKG K712 PRO」を愛用しているのですが、サブ用途で気軽に使えて低価格で名前の聞いたことのあるメーカーのヘッドホンを探していました。

その条件に合致したのが「MPH-1」です。

「MPH-1」

仕様

  • 密閉型ダイナミックヘッドホン
  • ドライバー径:40mm
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:95 ±3dB
  • 周波数特性:15Hz〜28kHz
  • 定格出力:200mW
  • サイズ:約16×8×21cm(W×D×H)
  • 重量:約260g

購入理由

「MPH-1」を購入する決め手となった部分は、価格とインピーダンス。

価格は購入先にもよりますがSOUNDHOUSEでは3,000円程度、Amazonや楽天などのECサイトでも4,000円以下で購入可能で比較的安価でリーズナブル。

私は他に「CLASSIC PRO CPH7000」や「AKG K72」を購入候補にしていました。

ただ「CPH7000」はインピーダンスが64Ωもありました。

気軽に使える(スマホなどの3.5mmジャック直挿し)ヘッドホンとしては、64Ωは高すぎてスマホでは鳴らしきれません。

「K72」はケーブルが3mもあり、加えて周波数特性が20,000hzまでとなっており、魅力に欠けていました。

その点「MPH-1」はインピーダンスが32Ωで、ケーブル長は2.7mかつ周波数特性も28,000hzと両機の中間に近い性能で私の求める塩梅でした。

外観と内容物

パッケージ正面。
パッケージ裏面。表記は英語。
内容物は本体と保証書のみ。変換プラグは装着済みの状態でした。

オーバーイヤーヘッドホンですが、低価格帯のヘッドホンなのでサイズは大きくはありません。

シンプルで悪くはないですが、プラスチックのテカりが安っぽく見えてしまいます。この辺りは値段相応と言ったところ。

ハウジング部分はmarantzだけで良かった気がします…。

スライダー部分は金属製で、7段階の調節が可能です。

ヘッドバンド部分には「marantz PROFESSIONAL」のロゴ。

モニターとしてはあまり使えない

モニターヘッドホンの定義は人によって様々ですが、”基本的には”高解像度、フラットな周波数特性、原音に忠実な音質であることが”モニターヘッドホン”ではないでしょうか。

まぁ、モニターヘッドホンにも密閉型、開放型もあれば、メーカー毎に特性や音色も違うので一概には言えませんが、本機「MPH-1」はフラットな周波数特性、原音に忠実な音質ではありません。

これが”モニターヘッドホン”としては使えない理由です。

他の方のレビュー等でも言われていますが、「MPH-1」は傾向として低音が強調されたヘッドホンです。

密閉型であることを考慮しても低音が不自然な程出ています。

ややドンシャリ気味の音質で、お世辞にもフラットな周波数特性、原音に忠実とは言い難いです。

音を”視る”モニターヘッドホンとしては役に立ちません。

モニターヘッドホンで価格重視であるならば「MPH-1」ではなく、もう少し予算を増やして「AKG K240 Studio」や長い目で見て「SONY MDR-7506」を買うべきです。

使ってみて

”モニターヘッドホン”として見た場合はボロクソにこき下ろしましたが、「MPH-1」が悪いヘッドホンかと言われるとそうではありません。

”モニターヘッドホン”としては使えないだけで、4,000円程度と言う値段を考えれば良いとヘッドホンだと言えます。

安いヘッドホン等は、”良い音が出ているように見せかける為”に質の悪い低音や高音を強調しがちです。

「MPH-1」も低音寄りのヘッドホンですが、低音の質は良く、迫力があります。

高音もシャリつく時もありますが、キンキンして耳に刺さるわけではありません。

中域は低音に負け気味で女性ボーカル等はあまり得意では無さげです。

女性ボーカル等はあまり得意では無いと言っても、同価格帯の「中華ヘッドホン」や「オンイヤーヘッドホン」等と比べた場合は、断然「MPH-1」の方が綺麗で聴きやすい。

そして一応モニターヘッドホンを名乗っているだけはあり、装着感は中々良く、耳にしっかりフィットし、パッドがふかふかで3時間程度付けっぱなしでも痛くなることは無かったです。(流石に5時間を超える辺りでは、耳が限界を迎えましたが)

まとめ

良い点

  • 4,000円程度の安価な価格なので気軽に購入可能。
  • 見た目がシンプル。
  • モニター用途を想定して作りの為、装着感は良い。
  • 低音寄りではあるが、音質は値段の割には良い。
  • インピーダンスが控えめな32Ωで鳴らしやすい。
  • 音響機器では有名な「Marantz Professional」(作っているのはオーディオテクニカらしいけども)

微妙な点

  • これはモニターヘッドホンではない。(モニター用途ではあまり役に立たない)
  • 同価格帯のヘッドホン含め、ケーブルが3m近く取り回しが悪い。
  • 価格も安いが、プラスチッキーで見た目も安っぽい。

あとがき

私は「MPH-1」をゲームをする時や、スマホなどの3.5mmジャック専用のサブ機として使っています。

普段愛用している「AKG K712 PRO」は開放型の為、遮音性皆無でゲーム等にはあまり向きません。

また、リケーブルして6.3mmの「音楽専用機」と化してしまっていて、64Ωもインピーダンスがあるので、気軽には使えません。

その部分を「MPH-1」は補ってくれています。

絶対にメインのヘッドホンには成り得ないし、モニターヘッドホンを名乗っておきながら、低音寄りで、音質も値段にしては良い程度ですが、あると便利です。

私と同じくサブ用途や、低価格で音質は並以上であれば良いという方には、安くてそこそこ使えるので悪くない選択肢です。