PixelやモトローラなどのStock Android(俗に言うピュアアンドロイド)、AOSPベースのOSでUIを拡張できるらしいモジュールで個人的に興味があったので、ファクトリーROMに戻したPixel 3に導入しました。
※下書きから3ヶ月半経過&導入と設定を大雑把に把握してるだけなので記事内容はガバガバ。(お兄さん許して)
「AOSPMods」について
「AOSPMods」は、Stock Androidに近いAOSPベースのAndroid OSで通常は利用できないカスタムを可能にするために作成されたXposed+Magiskの混合モジュール…らしいです。
スクリーンショット音を無効化したり、ステータスバーやクイックタイルのカスタム、ロック画面にショートカットを追加したり…AOSPベースのROMで、色々ゴニョゴニョカスタムできるようになります。
動作には条件が幾つかあり…
- Magisk導入後、AOSPベースの互換性があるAndroid 12、12.1(12L)、13
- Magisk 24.2~でRoot化したデバイス
- LSPosed(Zygisk)
が必要です。
いつも通り玩具にしているMagisk導入済みのPixel 3(Android 12)に導入しました。
ダウンロードリンク
【AOSPMods】
【LSPosed(Zygisk)】
導入
GitHubから「AOSPMods」と「LSPosed(Zygisk)」のzipファイルをダウンロード。


ダウンロードしたzipファイルをMagisk導入済みのデバイスにそのままコピー(移動)。


Magiskのモジュールから「ストレージからインストール」を選択し、コピーしたzipファイルから「LSPosed(Zygisk)」→「AOSPMods」の順にインストールします。(恐らく、どちらが先でも可)




「LSPosed(Zygisk)」はショートカット、「AOSPMods」はドロワーかホームにアプリアイコンがあるので、それらを適当な分かりやすい場所に設置して導入は完了です。


LSPosedからモジュールを有効化する
「AOSPMods」と「LSPosed(Zygisk)」を導入後、ショートカットからLSPosedを開きモジュールから、AOSPModsをタップし「モジュールを有効化」をON、Android 12のシステムUIにチェック。



有効化後、システムを再起動。
アプリから「AOSPMods」を開き、スーパーユーザー権限を許可すれば使えるようになります。


「AOSPMods」
「AOSPMods」を開いたトップメニューはこんな感じです。


各項目と右上のシステムUIの再起動を使って調整しながらゴニョゴニョします。
Status Bar | 時刻やバッテリーなどステータスバーの項目 |
Quick settings Panel | プルダウンで出てくるクイック設定パネルの項目 |
Theming | フォントやアイコンなどのテーマの項目 |
Lock screen | ロック画面の項目 |
Navigation Bar | 3ボタンやジェスチャーなどナビゲーションバーの項目 |
Miscellaneous | その他、UIやシステム関連の項目 |
AOSPMods settings | 言語設定(Ver更新で機能追加アリ?) |
Status Bar


時刻やバッテリーなど、ステータスバーのカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Doucle-tap to sleep | ステータスバーを開いた状態で、ダブルタップするとスリープ状態へ Fine-tune center areaはエリアの微調整項目 |
Status Bar clock customization | ステータスバーの時計部分をカスタマイズ 位置や秒での表示、カラーオプション等 |
Battery bar settings | バッテリーバーの設定 |
Battery icon settings | バッテリーアイコンの設定 |
Show Vibrate/Silent icons | バイブレーション/サイレントアイコンのON・OFF |
Show number of unread messages | 未読メッセージの件数を表示/非表示 |
Status bar height(rotate screen to apply) | ステータスバーの高さ調整(画面回転で適用) |
Maximum notiflcation icons(Default is 4) | 通知アイコンの最大数(デフォルトは4) |
StatusBar Padding | ステータスバーのパディング(詰める) |
Combined signal icons | 信号アイコンを統合 |
Show VoLTE icon when available | VoLTEアイコンが利用可能な場合は、VoLETで表示 |
LTE/4G Icon | LTE or 4Gアイコン表示の選択 |
Multi-row system icons (needs higher statusbar height) | 複数行のシステムアイコン(ステータスバーを高くする必要がある) |
Enable networl monitor | ネットワークモニター(速度表示)を有効化 |
Quick settings Panel


プルダウンで出てくるクイック設定パネルのカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Apply light QS Panel When using light theme | ライトテーマを使用する場合に、ライトQuick settings Panelを適用 |
Enable dual tone QS Panel | デュアルトーンのQuick settings Panelを有効化 |
QS Tile themes | Quick settings Panelタイルのテーマを選択 |
Vibrate on QS tile tap | Quick settings Panelをタップすると振動(バイブ)させる |
Number of QS rows | Quick settings Panelの行数を指定 |
Maximum tiles in Quick QS(max 2 rows) | Quick settings Panelの最大タイル |
Internet Tile | WiFi&モバイルデータタイルを分離して使用 |
Reduce text size of QS Tiles | Quick settings Panelのタイルテキストサイズを縮小する |
Modify build text number in QS panel | Quick settings Panelでビルドテキスト番号を変更する |
Hide brightness slider from Quick Settings | クイック設定から明るさスライダーを非表示にする |
Show brightness slider on QQS Panel | Quick settings Panelに明るさスライダーを表示する |
Move brightness slider to the bottom | 明るさスライダーを下に移動させる |
Use a thick track on the brightness slider | より太い(厚い?)明るさスライダーを使用 |
Quick QS panel pull down from status bar | ステータスバーからQuick settings PanelプルダウンをON/OFF |
Quick pull down width | クイックプルダウンの幅(範囲) |
Quick pull down side | クイックプルダウンの側をLeft/Rightから選択 |
Enable network monitor | QSPのネットワークモニター(速度表示)を有効化 |
QS Tile themesからポケ◯ンや忍者の手裏剣風のアイコンにできたり色々。Internet Tile以外、正直に言えば用がない。



Theming

フォントやアイコンなどのテーマ(外観)のカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Enable using custom fonts | カスタムフォントの使用を有効にする |
Icon Style | 適用したいアイコンスタイルを選択 |
Icon Shape | 適用したいアイコンの形を選択 |
Signal Icon Theme | WiFi&モバイルデータアイコンのテーマを選択 |
Chooose a style | ダークテーマのスタイルを選択 |
OxygenOSっぽいアイコンスタイルやXperiaっぽいWiFi&モバイルデータアイコンもあり。



Lock screen

ロック画面のカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Enabled double-tap for lockscreen torch | ロックスクリーントーチ(フラッシュライト)のダブルタップを有効にする |
Hide under-display fingerprint circle | 画面内指紋認証のサークル(アイコン)を非表示にする |
Shuffle Pin | 0~9Pinコードの配列をシャッフル |
Easy unlock(Pin/Password) | 正しいPin/Passwordを入力すると、そのままロック解除する機能 カスタムROMのクイックロック解除とかに相当 |
Hide circle around icons | アイコン(サークル)周りの円を非表示 |
Left・Right shortcut | 左右のショートカットに任意の機能を割り当てる |
Ebable album art when playing media | メディア再生時にアルバムアートを有効にする |
Blur value | アルバムアートをぼかす値を調整 |
Grayscale | アルバムアートをグレースケール(灰色)で表示する |
Configure carrier text – Top of the screen | ロック画面上部に表示されるキャリアテキストの設定 ONにすることで任意のテキストを割り当て可能に(日本語も可) |
Clock area custom text | 時計エリアのカスタムテキスト |
特別、必要性を感じた機能はないですが…アルバムアートは使えるんじゃないですかね。
Shuffle Pinは有効化したままにするとストレスでハゲそう。絶対要らない。


Hide under-display fingerprint circleはPixel 6シリーズなどの画面内指紋認証対応機で、認証時に表示されるサークルを透明化(非表示)する機能っぽいです。
Left・Right shortcutはそのまんま。任意(種類が多いとは言ってない)の機能を割り当てて下さい。


Navigation Bar



3ボタンやジェスチャーなどナビゲーションバーのカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Gesture navigation | 左右スワイプジェスチャーの高さを調整 |
3-Button navigation | 戻るボタン長押しで、フォアグラウンドアプリの終了を強制(ON/OFF) 感覚的に書くと、戻る1回タップ or 長押しどちらでもアプリを終了できるようにする機能 戻るボタンがホームとしても使えると言っても良いかも? 翻訳だと強制終了ではあるが、使った限りアプリを強制的に終了する機能ではない |
Hide navigation bar | ナビゲーションバーを非表示(ON/OFF) |
Android Taskbar | Androidタスクバーを、デフォルト・強制的に有効/無効から選択 |
Gesture navigationで「Fluid Navigation Gestures(FNG)」程ではないですが、調整が可能。
Hide navigation barでAOSPでも独自UIの様にナビゲーションバーを非表示にできるので、バーに取られていた分のスペースを無駄にしなくて済みます。ナビバーなんて邪魔でしかないですからね。


Miscellaneous


その他、UIやシステム関連のカスタム項目です。
項目 | 内容 |
---|---|
Custom themed icons | 設定したカスタムテーマのアイコンを有効/無効化 |
Disable screenshot sound | スクリーンショット時の音を無効化 |
Force-unlock all screen rotations | 全ての画面で画面回転を強制的に解除(有効化させる) 縦画面固定の場合でも横画面への回転を強制 |
Ignore the camera cutout | カメラの切り欠きを無視する |
Volume steps(0 to 100%) | 音量の調整段階を0~100%で変更 |
SystemUI Tuner | システム設定にSystemUI Tunerを追加表示させる機能 |
Disable elastic overscroll effect | Android 12以降のオーバースクロール効果を無効にする |
Allow fingerprint sensor when the screen is off | 画面OFF時に指紋センサーを許可 |
Long press Power button for torch | 画面OFF時に電源ボタン長押しでトーチ(フラッシュライト)をON/OFF |
Long press Volume buttons ti skip music | 画面OFF時に音量+ボタン長押しでメディアオーディオを先送り(スキップ) |
Doubel-tap to wake phone | ダブルタップでスリープ解除 (Pixelシリーズのシングルタップ解除を置き換え) |
Add expand/collapse all buttons | すべてのボタンを展開/折りたたみを追加 |
Vibrate on outgoing call anwered | 発信コールが応答したときに振動させる |
Vibrate when call disconnects | 通話が切断されたときに振動させる |
Netwirk statistics settings | ネットワーク統計設定 |
SystemUI Tunerを追加するとシステム設定の一番下にUI調整ツールが追加され、各ステータスアイコンを表示/非表示が可能になります。


使ってみる
Pixel 3の場合
Pixel 3に適用した設定はこんな感じです。



- Android 12の汚点である、WiFi&モバイルデータタイルを分離化
- ステータスバーのQuick settings Panelプルダウン(ステータスバーの1プルダウンで全て開いた状態へ)を有効化
- ナビゲーションバーの非表示化
- スクリーンショット時の音を無効化
- オーバースクロール効果を「AOSPMods」からも無効化
- シングルタップ解除を、ダブルタップでスリープ解除に置き換え
- SystemUI Tunerから一部機能を非表示に
欲しかった機能だけ有効化して、殆どはデフォルトのままにしてます。
他の機能やカスタムアイコンは特別必要ではないのと「AOSPMods」のアップデートで、Pixel 3だと項目の変更時に毎回UIをリスタート(アプリ再起動)するので面倒くさくなりました。(多分おま環)
Pixel 6の場合
Android 13にも対応したので、メインで使っているPixel 6にも入れました。(v2.4.0以降は6でもInternet Tile対応)



- Internet TileでWiFi&モバイルデータタイルを分離化
- Quick pull down width(全域100%指定)でクイックプルダウンを強制化
- Hide under-display fingerprint circleで指紋サークルの透明化
- Easy unlockの有効化(指紋失敗時にpinでの解除が楽になる)
- Left shortcut(ライト)、Right shortcut(カメラ)を割り当て
- Disable screenshot soundでスクリーンショット時の音を無効化
- 設定にSystemUI Tunerを追加表示
- オーバースクロール効果の無効化
Pixel 6に入れてから理解したのですが、Easy unlock(Pin/Password)は正しいPinを入力後、ホームへ移動する(ロック解除)ボタンを押さなくても勝手に移動してくれて便利だったので有効化してます。
Pixel 3で発生した項目の変更時に毎回UIをリスタート(アプリ再起動)する挙動は、Android 13のPixel 6では発生しませんでした。多分、デバイス次第で変わる模様。
カメラ音の無効化とかが出来るモジュールでナビバーを非表示化したので、Pixel 6では「AOSPMods」からナビバーは無効化してないです。
あとがき
英語オンリーなのでGoogle翻訳で全部の項目を人力で翻訳。
項目が多すぎるので1つ1つ、UIをリセットしながら確認&画像・文章作成。
普段書いてる記事の作業量より数倍工程が多いのと、後回しにしたせいで導入してから記事にするまで3ヶ月半掛かりました。
AOSPベースのAndroid 12以降だったら痒い部分を調整・変更できるので、導入をおすすめするモジュールです。
細かい部分の修正や安定性の向上は今後の更新に期待。(特に日本語対応)
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