Xiaomi Mi 11i/Redmi K40 Pro+用カスタムROM「Evolution X」をインストールする

Android

Xiaomi Mi 11iを購入してからGSIを焼いたり色々してきましたが、ようやくメイン使いできるカスタムROMを見つけました。

「Evolution X」について

「Evolution X」は、Pixel Experienceをベースに機能を盛り込んだカスタムROM。

実際に使った&記事内で後述する感覚としては、Pixel ExperienceにcrDroid系統のカスタマイズを追加したような使い心地でした。

両方のROMが完成度が高く人気なROMなのもあり、それらのいいとこ取りをしたようなEvolution Xも評価・完成度が高いです。

Evolution Xは、haydn(Mi 11X Pro/Redmi K40 Pro/Pro+/Mi 11i)向けの公式ビルドはなかったのですが、2022年に入ってから非公式ながら、haydn向けにビルドされたEvolution Xがリリースされました。

ダウンロードリンク

【MEGA(ROMのみ)】

【Google Drive(TWRP付き)】

事前準備

手持ちのグローバル版Xiaomi Mi 11iに焼きました。ファームウェアはV13.0.2.0.SKKMIXMグローバル。

Evolution Xを焼く前にGSIを焼いて遊んでいたので、クリーンインストールのためにMiFlashでMIUIに戻してあります。

TWRPからデータワイプするので必須ではないですが、元に戻してクリーンインストールした方が良さげです。

その他、adb/fastboot環境のPCやUSBケーブルはいつも通りなので割愛。

「Evolution X」を導入

TWRPを一時的に起動させる

adbコマンド「adb reboot bootloader」 or 電源キー+ボリュームキー下を同時押しでFastbootモードで起動します。

DriveからダウンロードしたROMにおまけで付いてくる or 既に持っているhaydn用のTWRPを、以下のコマンドで起動させます。

fastboot boot 〈ダウンロードしたTWRPをぶちこむ〉.img

TWRPが起動するのでsetting(設定)から、Language(言語)を日本語に変更、インストールに5分弱掛かるので勝手にスリープしないように画面消灯の時間も変更しておきます。

TWRPでリセット

TWRPの消去(Wipe)から、フォーマットデータ→yesでデータフォーマットを開始。

ROM本体をフラッシュする

データフォーマット後、TWRPのインストールからダウンロードしたEvolution XのROMが入ったzipファイルを選択し、インストール。

PCからデバイス内部のTWRPフォルダにzipフォルダを移動 or 外部メモリどちらでもOKです。

スワイプしてフラッシュを開始。

…完了(done)と表示されていればOKです。システムへ再起動させます。

今回はクリーンインストールなのでキャッシュ消去は不要。心配ならキャッシュ消去かリカバリーから初期化して下さい。

Evolution Xを導入した段階で、リカバリーはEvolution Xのものに置き換わります。

Magiskを導入する場合はTWRPからzipを入れておくか、他のカスタムROM同様に独自のカスタムリカバリーからadb sidload経由で入れます。

リカバリーが置き換わった状態でも、fastbootからTWRPのbootは可能なので必要な場合は一時的に起動して下さい。環境によってはadb sidloadが上手くいかないことがあるので。

システムへ再起動すると焼いたEvolution Xが起動、Pixelシリーズでお馴染みの「Welcome to your Pixel」が表示されます。

「Evolution X」を使ってみる

基本はPixel Experience。所々crDroid系。

Pixel Experienceをベースにしてるので基本UIは同じです。ストレージは116GB中、4.9GB使用となってました。

crDroid(GSI)以上にスッキリしてますね。まぁストレージの見せ方というかビルドが違うのでシステム領域自体はもう少し食ってそうですが。Pixel Experienceだとユーザー領域が128GBまで見えてましたから。

Evolution X独自のアプリはPapersのみで、オリジナルの壁紙(テーマ)アプリみたいです。初期壁紙の時点でフレッシュな印象で嫌いじゃないです。

カメラはAOSPではなくANX Camera。ただし非公式ビルドが原因なのか不安定で超広角カメラにするとクラッシュしてイン・アウトカメラがあべこべになるので実質使い物にならないです。私は後でGCam入れます。

ゲームスペースはcrDroid(GSI)とほぼ同じものでした。多分、カスタムROMのゲームスペースは殆どこれ。

設定

設定は独自のThe Evolverが追加されてます。

ただ、独自と言いつつ蓋を開けてみたらcrDroidとかAOSPModsとやってること自体は同じでした。

前述の通りPixel ExperienceにcrDroidとかのカスタム要素を追加した感じ。

crDroidの設定みたいにゲームに対してのモデル偽装し制限FPSの開放、Pixelに偽装してGoogle photoのフォトストレージ無制限化とかもできます。最悪、BANされるでしょうケド。

モバイルデータは特に設定しなくてもVoLTE対応でした。あと、忌まわしきAndroid 12のWi-Fiとモバイルデータのタイルは分離化されてます。

AOSPながらEvolution Xは省電力機能重視なのか、バックグラウンドプロセスを全て停止させるアイドルマネージャー機能やアプリ別に電池の最適化が可能です。

まぁ…Snapdragon 888のhaydnには気休め程度の効果でしょうけど。

ディスプレイ設定はAOPS系から特別変化なし、リフレッシュレートが60/120Hzのみで90Hzは選べないです。

ただ、一応可変か120Hz固定化は選べるのでマシです。あとタッチサンプリングレートを強制的に高速化できるっぽい。

セキュリティはAOSPながらPixel Experienceベースなので、顔と指紋両対応です。便利。

システムナビゲーションでは、ジェスチャーアイコン表示のON/OFF(無効化)やピルの長さやジェスチャーの高さ調整まで可能です。

高度なジェスチャーオプションから、左右ロングスワイプのアクションまで割り当てられます。

まるでOSそのものにFNGを内包してるみたいに機能が豊富です。

デバイス名はMi 11iからRedmi K40 Pro+に変わってました。Evolution X Verは6.7Unofficial、メンテナーはArって方らしい。

デバイス判定はPixelExperienceベースなのでPixel 6 Proみたいです。

カスタムROMなのでクロックは最大周波数で動作

3C CPU ManagerからEvolution Xを焼いたXiaomi Mi 11i/Redmi K40 Pro+のCPUクロックを確認したところ、Cortex-X1・A78共にSnapdragon 888の最大クロックである2.84/2.41GHzで動作していました。

ただ、GPUテーブルは315~608MHzまでの範囲でしか動かず、KonaBessで調整が必要です。

とはいえ、ここ最近GSIを焼いてはクロックが上がりきらない原因に悩まされて色々やってましたが…

haydn向けにビルドされ、最適化されているEvolution Xを焼いたおかげで、MIUI以外のROMでSnapdragon 888本来のクロックで動作させることがようやくできました。

まぁ…MIUIはゲームスペースでパフォーマンスモードにすると、SoCのクロックを最大化するので、半分不正行為みたいなもんですが…。(そして最大化しておきながら、その最大化による発熱で自爆するという)

Pixel Experience Plus(GSI)を焼いた辺りで薄々感じてましたが、やはり各デバイス向けに最適化されたROMでないとSoCの性能を引き出すことは難しいのでしょうね。

Evolution X+Xiaomi Mi 11i、Adreno 660のクロックを708MHz固定でAntutu V9.2.1を回してみると、スコア716609でした。

MIUIかつパフォーマンスモードでも68~75万点くらいで、Snapdragon 888上位スコアの80万点出るのは稀なので良くも悪くもって感じです。

ゲーム性能はMIUIから大幅改善

「WeTest PerfDog」を用いてEvolution X+Xiaomi Mi 11iで原神プレイ時のfpsを計測しました。

Adreno 660のGPUクロックは708MHz固定のままです。(だたし、Snapdragon 888としては低クロック)

最高画質60fps設定にて、10分前後のプレイ全体で平均43.8fps、バッテリー温度平均44℃でした。

Xiaomi Mi 11iを購入してから1ヶ月弱ゴニョゴニョして、ようやく平均40fps以上で原神を動作させることができました。

MIUI Global 13.0.6安定版では平均fpsこそ37.5fpsですが、45℃制限とも見受けられるMIUIの強烈なスロットリング制御とずさんなSoCのクロック制御によって50fps以上で動作するのは、温度が低い状態で数分程度、45℃前後になる後半パートでは30fps前後でしか動作しない結果でした。

おまけに発熱するパフォーマンスモードにしないと本来の性能が出ない(クロックの値が不安定)にも関わらず、発熱が45℃付近になると、固定化してもGPUクロックを強制的に最低クロックの315MHzに落とす制御をしているため、GPU使用率が99%に張り付き、寧ろ逆効果で発熱抑制にならないという御粗末な具合でした。

Evolution X+Xiaomi Mi 11iではそういった制限や制御はなく、発熱と共にCortex-X1・A78のコアクロックは低下しますが強制的にGPUクロックが下がることはなく708MHzのまま動作するため、45℃付近でも30fps前後しか出ないといった挙動はせずに動作していました。

また、そのまま動作させ続けて45℃を超えた場合でも、負荷が余程重くない場合は50~60fps程度で動作していました。

無駄でしかなかったMIUIの制御からようやく完全に開放され、非ゲーミングモデルの888搭載機としてまずまずの性能を原神でも発揮できるようになりました。

他の適当にモンドで動かしてる人とは違い、戦闘重視かつ重めの稲妻で動作させて平均43.8fpsなので、モンドでヒルチャールと戯れる程度の甘々な計測をしたら、平均49~50fpsくらいで動作するんじゃないかなーと思うくらいには改善しました。

電池持ちは悪い

4~5日使ってみて、パフォーマンスとかUIは気に入ってますが…電池持ちがかなり悪いです。

80%の状態から24時間、機内モードで何もせずに放置して37%まで減ってます。

省電力系の機能は大体有効化してこれです。

使っても使わなくても、1日半に1回くらいの頻度で充電しないといけなくなりました。

あとがき

最適化されたカスタムROMが少ないhaydn(Mi 11X Pro/Redmi K40 Pro/Pro+/Mi 11i)用としては、Evolution Xが最適解に近い選択肢だと思います。

電池持ちが悪くなる以外は欠点らしい欠点もなく、Pixel ExperienceをベースにcrDroid系統のカスタマイズを追加した使い勝手の良いROMなので、Pixel ExperienceかcrDroidのどちらかをメインROMにしようと思ってましたが…Evolution Xに決まりです。