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Lenovo RSAでLegion Y700 2023にグローバルROM(Legion Tab化)を導入する

Android

Legion Y700 2023のグローバル版(Legion Tab)登場に合わせて、Y700 2023をグローバル化する手順が確立されてたので実際に導入しました。

準備・使ったもの

いつものAndroidをイジる際と大体は同じです。adb/fastboot環境は構築されている前提で事を進めます。

  • adb/fastboot環境のWindows PCとUSBケーブル
  • ブートローダーアンロック(任意)・USBデバッグ許可済みのLegion Y700 2023
  • Lenovo Rescue and Smart Assistant (RSA)
  • Lenovo ID

AndroPlus=サンの記事を参考にしました。RSAの指示通りに行えば良いだけなので、難易度としてはXiaomi端末でのeuROM導入レベルで簡単&心配が少ない方だと思います。

インストール

Lenovoのサイトから、Rescue and Smart Assistant (RSA)をPCにダウンロード&インストール。

追加で必要になるドライバー等はRSAのセットアップ中に、追加のインストーラーが自動で立ち上がるので指示通りにインストールして行けば問題無いです。インストール後、Lenovo RSAを起動して下さい。

Lenovo RSA起動後、同意してLenovo IDでログインします。(Googleアカウントやメールアドレスで作成可)

もしLenovo RSAのログインや起動が上手く行かない場合は、何回かLenovo RSAを起動し直す or PCそのものを再起動して下さい。問題無いときは大体”Windows セキュリティの許可”が間に入ります。

ログイン後、Lenovo RSAのメインメニューが開くので”救助”→”デバイスタイプ”から、”タブレット”を選択。

シリアル番号(SN)を聞かれるので無視し、”SNを見つける方法は?”をクリックして”手動選択”を選択します。

選択後、各モデルのファームウェアをダウンロード・検索する画面になるので、Legion Y700 2023とLegion Tabの共通の”TB320FC”を入力し、”Lenovo Legion Tab”を選択。そのままダウンロードして下さい。

ファームウェア(とQFIL)のダウンロード後、”救助ボタン”をクリックして情報収集について聞かれるので、”進む”で続行し、バックアップの確認が表示されるので終わっていれば”アップデートを続行”して下さい。

”ソフトウェアのアップデートを続行”するとLenovo RSAに手順が表示されます。

一旦Legion Y700 2023をシャットダウンし、Lenovo RSAの指示通りに”音量アップ”を押しながら、本体正面の左側(USB 3.x Gen 2)のType-CポートにUSBケーブルを挿して、PCとY700 2023を接続します。

Lenovo RSAがLegion Y700 2023を認識すると、自動的にグローバルファームウェアの書き込みが始まり、完了すると「救助は完了しました」と表示されて、Legion Y700 2023がグローバルROMで起動します。

グローバルROM(Legion Tab化)されるので、デフォルトで日本語に対応してます。

Lenovo RSAでダウンロードしたグローバルROMとQFILは、”C:\ProgramData\RSA\Download”内に保存されており、グローバルROMのboot.img等を引っこ抜けるうえに、QFILを簡単にマトモな所から入手できます。

Magiskの導入も引っこ抜いた”boot.img”をパッチして、”fastboot flash boot”でフラッシュ→”fastboot reboot”で再起動するだけなので簡単です。戻す際もCN版のfastboot rom等があるので苦労しないと思います。

Legion Tab化したLegion Y700 2023を使ってみる

Legion Tab化すると”ZUi 15.0.139”でデバイス名が、Lenovo Legion Tabになっていました。当然ながらグローバル化されているので、GMSやニアバイシェア(クイック共有)は最初から使えます。

壁紙の時点でNEC ROMよりはまだLegionっぽい雰囲気。グローバル化した場合はNEC ROM同様、拯救姬(Hika)の壁紙や充電アニメーションはZUi(CN)から削られてます。個人的には拯救姬好きなので少し残念…。

PCモード(デスクトップモード)やゲームアシスタントの動作も問題無く、ZUi 15(CN)をadbコマンドで”ほぼ”日本語化したものより、ちゃんとした日本語になってます。

ZUi 15(CN)で”充電保護”として実装されていた、バッテリー残量50%維持(それ以上充電しない)機能は、Legion Tab化したZUi 15(グローバル)だと40~60%に変更されており、USB PD充電で試した限り60%で止まりました。

NEC ROM(15.0.008)と違いゲームアシスタントのクロック/モード変更は正しく動作し、未確認ですが過酷なブルーアーカイブが動かないバグ(?)も無いそうで、拯救姬とアプリ複製等のごく一部機能が無い以外はZUi(CNやNEC)より上位互換な使い勝手と言えそうです。

Widevineセキュリティレベルは表示上だとL1ですが、Legion Y700 2023はブートローダーアンロックするとDRMが正しく機能しなくなります。リロックするとPlayプロテクト認定済みに戻るそうで、動画ストリーミングでのHD再生も復活します。

ただし…terajima-alc=サンのnoteに書かれてますが、アンチロールバック(Rollback Protection)があるので、ブートローダーをリロックするZUi(rollback indexの値)に注意する必要があります。

ZUi 15.0.139でLegion Tab化したLegion Y700 2023を軽くベンチマークしました。まぁ…基本的にLegion Y700 2023をレビューした際のZUi 15.0.737と差はほぼ無いです。

ZUi 15.0.737で平均48.1fpsだったスターレイルの動作は、0.2fps伸びて0.66Wだけ消費電力が減り、電力が減ったので2℃下がりました。つまり誤差の範囲です。

CN→グローバルといっても、どちらもLenovo公式ROMなので性能差は無いと思います。

あとがき

Legion Y700 2023はCN版のZUi 15でも使用にあまり困らなかったのですが、Legion Tabのおかげでグローバル化が容易になったので鬼に金棒状態です。(…NEC ROMとLAVIE Tab T9なんて必要無かった…?)

Lenovo Security等が消えたり、少し怪しかった日本語化の問題も解決してCN版に若干あった癖が無くなり、グローバル版ZUiの使い勝手も良好なので、安価なY700 2023をグローバル化するのがベターになりそうです。

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