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Meizu 20 Proレビュー:長所とも短所とも言える緩い熱制御で個性的な、Snapdragon 8 Gen 2端末

Android

ららりらです。Meizu 20 Proを購入したのでレビューします。

Meizu 20 ProはSnapdragon 8 Gen 2を搭載したコストパフォーマンス重視のハイエンドモデルで、型落ちスマホ+リセールが悪そうなので本来は買う予定がなかったのですが、使い終わったら知人が買い取ってくれるそうなので購入しました。

スペック

Meizu 20 Pro
OSFlyme 10(Android 13ベース)
SoCSnapdragon 8 Gen 2(TSMC 4nm N4)
メモリ12GB(LPDDR5X)
ストレージ128/256/512GB(UFS 4.0)※¹
ディスプレイ6.81インチ AMOLED(Samsung E6発光材)
(3200×1440/120Hz/Gorilla Glass Victus)
サイズ164.2×76.4×7.8mm
重さ209g
バッテリー5000mAh(80W Super mCharge/50W Super Wireless mCharge)
カメラ50MP(メイン:Samsung ISOCELL GN5 1/1.57型)
50MP(超広角:Samsung ISOCELL JN1 1/2.76型)
50MP(ポートレート:Samsung ISOCELL JN1 1/2.76型)
32MP(フロント:Samsung ISOCELL GM2 1/2.25型)
インターフェースUSB Type-C(USB 3.x Gen 1/5Gbps)
nanoSIM×2
オーディオステレオスピーカー
接続規格Wi-Fi 7(802.11a/b/g/n/ac/ax/be)
Bluetooth 5.3
NFC
防水・防塵IP54
セキュリティ画面内指紋認証(mTouch 2.0)/顔認証
備考・※¹UFS 4.0は512GBモデルのみ(下位の構成ではUFS 3.1)
(スペック参考元:meizu.com/WeikHomeサン)
porarira
porarira

【補足】Meizu 20 ProはFlyme 10.5.0.0A(Android 14)でテストしています。

Meizu 20 Proは最大80WのSuper mChargeに対応していて、ACアダプターやケーブルも付属しています。付属のACアダプターは20V4A=80W(Super mCharge)の他に、USB PD(PPS)65Wにも対応しています。

5%から充電の最適化オフにして80W充電を開始したところ、100%まで37分かかりました。

最大出力は55Wで充電時の最高バッテリー温度は41℃でした。画面点灯時はバッテリー温度が35℃を超えると充電速度が5Wになるので、素速く充電したい場合は画面を消灯して充電した方が良さそうです。

Bluetoothコーデック

Meizu 20 ProがサポートしているBluetoothコーデックを確認すると、aptX Adaptive・LHDC V2・LHDC V5・LHDC V3・LHDC V2・LDAC・aptX HD・aptX・SBC・AACに対応していました。

デザイン

カメラが縦に並んでいるGalaxyのようなデサインが特徴的で、3つのカメラの下にはMeizuのデザイン的アイデンティティであるリングライトが鎮座します。

側面はiPhoneのような質感で指紋もつきにくい素材です。

片手操作は不可能ですが、画面サイズが大きいながらも手への収まりがよく持ちやすい印象です。背面はフロスト加工されており高級感があります。

他の端末に比べて下側のベゼルがやや太いため、少し安っぽさを感じますが…トータルで見てベゼルが気になるかと言えば、特に気にならないです。

ベンチマーク

3DMark

GPU性能を計測する、Wild Life Extreme Stress Test(パッケージリネーム版)の結果です。

Best Scoreは3711でSnapdragon 8 Gen 2の標準的なスコアです。

最近のXiaomi機種等と同様にベンチマークアプリ関係なく性能を出し続けるチューニングのようで、バッテリー温度は50℃まで上がります。

下のグラフは他機種との比較で、全てパッケージリネーム版で計測したスコアになります。

ベンチマークアプリ関係なくパフォーマンスを出すMeizu 20 ProやXiaomi 14 Pro、対してしっかりと性能を落とすVivo X100など…各社チューニングが違うため、この比較でSoC性能を単純に比較できないということに注意してください。

実際、Vivo X100はLowest Scoreだと低いですが…後述する原神の検証ではこの中で最も平均フレームレートが高く、それでいてDimensity 9300の省電力性も相まって低い消費電力ながら動作は安定しています。

Solar Bay

レイトレーシング性能を測定する”3DMark Solar Bay”の結果です。

スコアは5333でした。レイトレーシングを使うゲームが(ほぼ)ないので、今のところはあまり重要視しなくていい性能です。

GeekBench 6

CPU性能を計測するGeekBench 6(パッケージリネーム版)の結果です。シングルコアスコア2037、マルチコアスコアで5599でした。

私が過去に計測した他機種との比較は以下のグラフの通りです。

こちらも3DMark同様、ベンチマークアプリ関係なくパフォーマンスを出すMeizu 20 ProやXiaomi 14 Pro、対してしっかりと性能を落とすVivo X100など調整が異なるので、この比較でチップ性能を単純に比較できないということに注意してください。

porarira
porarira

ベンチマークは「ベンチマーク」です。

ゲーム性能

原神

指定のルートで原神をプレイしました。

【指定のルートとレギュレーションの詳細】(タップで開く・閉じる)
  • 環境:室温22℃でバッテリー温度32℃スタート
  • パーティ編成:ヌヴィレット・雷電将軍・楓原万葉・夜蘭(水中はヌヴィレットで泳ぎ、地上は夜蘭のスキルダッシュで移動)

ルートは小白测评氏の”数据库4.0”を参考にしながら、オリジナルの手法を採用することにしました。

小白测评氏は原神の測定で「フリーナ」を使用し、水上を歩くルートを取っていましたが…水上を歩く代わりに「ヌヴィレット」を使って、水中を泳ぐルートに変更しました。

改変ルートなので、オリジナル(小白氏)の結果との比較はルートが違うので出来ないです。

平均55.7FPS、平均消費電力は8.35Wで、バッテリー温度は最大48℃まで上昇するかなり緩めのサーマルスロットリング制御です。

他機種との比較グラフは以下の通りです。Meizu 20 Proは他の機種と異なり、熱制御でフレームレート(動作)の制限を行っておらず、負荷の軽い場面ではバッテリー温度が高温でも60FPSを出すことができます。

終盤はスロットリングが掛かるのか(?)…フレームレートが安定しません。

端末ジッター≒標準偏差平均フレームレート
Meizu 20 Pro
(Snapdragon 8 Gen 2)
5.0055.69FPS
OnePlus 12
(Snapdragon 8 Gen 3)
3.2357.56FPS
Vivo X100
(Dimensity 9300)
2.3458.9FPS
Find X7 Ultra
(Snapdragon 8 Gen 3)
6.0955.78FPS

デバイススキン温度は最大60.9℃まで上がり、素手で持つのが厳しいレベルの発熱です。もしMeizu 20 Proでプレイするなら、私的にはスマホクーラーの装着を推奨します…。

崩壊:スターレイル

崩壊:スターレイル”仙舟「羅浮」”でのテストです。

平均52.6FPS、平均消費電力は8.28Wで、バッテリー温度は最大49℃でした。原神同様にスロットリングが緩く、端末自体もめちゃ熱かったです…。低温火傷に成りかねず、ディスプレイに触れるのが困難でした。

他機種との比較は以下のグラフの通りです。

原神同様に熱制御でフレームレート(動作)の制限を行っていないようで、路地などのオブジェクトが少なく負荷の軽いところでは、バッテリー温度が48℃付近にも関わらず60FPSを出すことができます。

下記の表にある平均フレームレートやジッターだけを見ると、Snapdragon 8 Gen 2と8 Gen 3の差はあまり大きくないように見えますが、Meizu20 Pro(8 Gen 2)は他の8 Gen 3機と比べて平均消費電力で2W多く、バッテリー温度だと9℃も高く、発熱の少なさやワットパフォーマンスで8 Gen 3に大きく劣ります。

端末ジッター≒標準偏差平均フレームレートバッテリー温度平均消費電力
Meizu 20 Pro
(Snapdragon 8 Gen 2)
2.5753.68FPS49℃8.41W
OnePlus 12
(Snapdragon 8 Gen 3)
2.3055.95FPS40.4℃6.34W
Vivo X100
(Dimensity 9300)
1.6054.43FPS40.7℃6.52W
Find X7 Ultra
(Snapdragon 8 Gen 3)
1.0052.96FPS43℃6.42W
Xiaomi 14 Pro
(Snapdragon 8 Gen 3)
2.8646.65FPS42℃6.5W
porarira
porarira

スマホは限られた面積にバッテリーや冷却機構を搭載しなければならず、技術が進歩しても物理的に限度があるため、相対的に改善が見込めるワットパフォーマンスは重要です。

続けてピノコニー(黄金の刻)でのテスト結果です。ピノコニー(黄金の刻)は仙舟「羅浮」や原神などと比べて、より高い負荷が掛かります。

平均47.9FPS、平均消費電力は8.89Wで、バッテリー温度は最大50℃に到達してしまっています…。

WORLD of TANKS

原神や崩壊:スターレイル以外のタイトルとして、Word of Tanksでもテストしました。

このゲームは120FPS対応のゲームですが、Snapdragon 8 Gen 3でも60FPSくらいまでしかフレームレートを出せないゲームです。草の表現が重いためとても負荷が掛かり、草が画面の中にどれだけ存在するかによってフレームレートが大きく変わってしまいます。

毎回視点の動きを完璧に合わせられないので…端末間の比較は行いません。Word of Tanksでのテストは原神や崩壊:スターレイルと異なり、端末間の比較ではなく、SoCごとに出せる大体のフレームレートを把握するものとして考えてください。

カスタムマッチでミデルブルフの丘で3分間テストをした結果です。平均41FPS、平均消費電力は9.24Wでした。

porarira
porarira

WOTでの動作の目安は、Dimensity 9300で平均100FPS前後、Snapdragon 8 Gen 3で60FPS前後です。

前述の通り「視界の中にどれだけ草が含まれているか」によってフレームレートが大きく変動してしまうため、計測したデータは参考程度です。

画面の殆どが草の場合、30FPS前後ですが…草が半分くらいの場面だと60FPSになることが(グラフからも)わかります。測定結果には含めてませんが、空を見れば120FPS張り付きにすることができてしまいます…。

カメラ

すべて標準のカメラアプリで撮影し、夜はナイトモードを使用して撮影しました。

広角

昼間の光量の多いところや夜景でも明るい都市夜景なら、比較的綺麗に明るく撮影ができます。

望遠

47mmのJN1を搭載していますが、ポートレートモード専用の仕様となっており、2倍以上の場面もGN5(23mm)のデジタルズームです。仕上がりは記録用撮影としてもイマイチな写真です。

JN1が2倍以上で使えないようにされているのは理由がありそうです。

標準アプリの2倍以上でJN1を使うことができないので、AGC Gcamを使って強制的にレンズを指定して、35mm換算で138mmの画角での比較です。部屋にまともな被写体がないので…プリントの文字を撮影しました。

見て分かる通り、GN5(23mm)をデジタルズームしたほうがくっきりと撮影できます。

ポートレート専用のレンズ設計によるものなのかは分かりませんが…高倍率の場面で、JN1が使われない何かしらの理由がありそうなことは、ある程度把握してもらえたかなと思います。

好きなフィルターを追記

Meizu 20 Proでは標準のカメラアプリに好きなフィルターを追加することができます。

フィルターをダウンロードすることで自分の好きな色味に変えることができます。しかし標準のカメラアプリは正直…画像処理性能が良くないので、Gcamなどを使用したほうが良いと思います。

OS

OSはAndroidベースの独自UI”Flyme 10”を搭載しています。

日本語ロケールがないですがPCに接続して以下のコマンドを順番に実行すると、簡易的ながら日本語化できます。

adb shell
settings put system system_locales ja-JP

Xiaomi HyperOS(MIUI)のCN版同様、アプリの日本語化は上記のコマンドにて行えますが、設定アプリは日本語化できません。

PlayStoreの導入は、apkをapkmirrorなどからダウンロードしてインストールすることで、他の中国版の端末と同様にPlayStoreを(比較的)簡単に導入できます。

ユニークな純正アプリ

独自標準アプリとしてToolboxアプリがあります。

機能としてはフラッシュライトや水平器、コンパスなどの機能を揃えたデサインの良い謹製アプリで、広告無しで使用できます。

さらに面白要素のコイントス機能とサイコロ機能があります。ボードゲームやパーティゲームで役に立ちそうですね…。

ゲーム以外も制御が下手(…な場合がある)

気になるのは特定のアプリで起こる熱暴走です。画像の結果はChatGPTアプリですが、消費電力が7.66Wまで上昇し、バッテリー温度もみるみる上がって行きます。

悪名高いSnapdragon 888でも5Wほどの消費電力なので、FlymeOSの制御が原因と見て良さそうです…。

CPU/GPUの周波数管理

開発者オプションにあるオプションでroot化していなくても、CPU・GPUの動作周波数を固定または制限することができます。

まとめ

Meizu 20 Proは全体的に卒なくまとまっていて、デザインからカメラまで不満なく使える端末だと思います。

OSのFlymeOSは、HyperOSやColorOSで遭遇したYoutubeのPiP(ピクチャー・イン・ピクチャー)バグが無く、動作周波数を管理できたりと、OSの基本的な部分は高水準だと思います。

熱制御はかなり緩いですが…フレームレートや性能制限が好きではなく、root権限が取得できればサーマルスロットリング(性能制限)を無効化するので、Meizuの緩い調整に対して個人的にはそんなに不満ではないです。

ただ、Meizu 20 Proは他のスロットリングを無効化した端末以上に熱を感じやすく、触れないほど熱くなります。

主観になってしまいますが、Vivo X80 ProやXiaomi 12 Proといった8 Gen 1時代の発熱に苦しんだ端末を思い出します。最近のスマートフォンの性能向上はSoCの改善だけでなく、冷却機構の進化の影響も大きいと実感しました。

porarira
porarira

熱は気になりますが…性能とトレードオフなので(できたら)我慢しましょう。

カメラ部分もペリスコープ望遠や専用のセンサーなどを備えていないため、望遠撮影での性能は低いですが…それ以外の部分では、強い拘りがなければ十分な画質でコスパ重視のハイエンドとしては合格ラインです。

コスパの部分では他機種にやや劣りますが、Meizuのスマホを触ってみたい人やroot化せずにスロットリングが緩いスマホを使ってみたい人にとっては良い選択肢になると思います。

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