【原神】スマホ版の画質設定や必要スペックについて解説、実機のフレームレートを検証

ゲーム

スマホ版、原神の画質設定や必要スペックなどついてざっくり解説、実機で出せるフレームレート(fps)を検証します。

尚、凡人が身の程を弁えずに書いた記事なのであくまで参考程度に。(所々、結構ガバガバです)

原神(スマホ版)の必要スペック

対応可能推奨
OSAndroid 7以降
iOS 9.0以降
Android 8.1以降
iOS 12以降
SoCARMv8-A 64-bit
(Snapdragon 835等)

A11 Bionic
Snapdragon 845
Kirin 810

A12 Bionic
RAM3GB以上4GB以上
ストレージ8GB以上の空き容量
(参考:Wikipedia原神公式)

画質設定

原神(スマホ版)の画質設定は、メニューオプションの画面から「低」や「高」などのプリセットと、各項目を好みにカスタム変更が可能です。

グラフィックス

左:中画質(デフォルト) 右:低画質
左:中画質(デフォルト) 右:最高画質
最低カスタム項目が全て最低(低)のプリセット
シャドウ品質のみ中、それ以外は低のプリセット

大半のAndroid端末でデフォルトの設定
SFX品質のみ低、それ以外は中のプリセット

Snapdragon 845と同等以上判定だとデフォルトの設定
レンダリング精度、シャドウ品質、SFX品質は中
視覚効果、シーン細部、モーションブラーが高になるプリセット

一部のiPhoneやiPadではデフォルトの設定
最高カスタム項目が全て高(最高)のプリセット

高性能なiPad Pro等ではデフォルトの設定

全体の画質設定をプリセットごとに変更できます。

初期状態ではデフォルトに設定されており、OSやスペックによってデフォルトで設定されている画質が違います。

デバイスの負荷ゲージが高くなる程、綺麗なグラフィックでプレイできますが、端末の負荷(発熱)とバッテリー駆動時間に大きく影響します。

基本的には、デフォルトで設定された画質でプレイした方が安定して動作し、比較的長くプレイできます。

但し、負荷ゲージはあくまで目安でしかなく、スムーズにしたからといって動作が安定するとは限りません。

逆も然りで、推奨以上のスペックで余力がある場合、負荷が”非常に高い状態”でも問題なく動作します。

またプリセットはあくまで固定された設定でしかなく、プリセットよりも最低(最高)の設定に変更する場合には、カスタムで変更する必要があります。

左:プリセットよりも低 右:プリセットよりも高
左:プリセットよりも低 右:プリセットよりも高

当たり前の話ですが「遊べるなら最低画質でも良い」ってのは、色々と厳しいですね…。

明るさ

左:デフォルト 右:最も明るい
左:デフォルト 右:最も暗い

・設定項目:明るさ調整バーにより可変

Ver.2.6「そよ風、紫苑の庭を偲ぶ」アップデートで追加された”ゲーム内の明るさに”関する設定です。

明るさ調整バーから任意の輝度に変更し、明暗の差を調整できます。

遺跡や洞窟のような暗い場所では明るく、光が強い場所では暗くしてバランスを取り、デフォルト設定では見辛い部分を改善できます。

ただ、個人的にはデフォルト輝度が無難だと思います。

カスタム

レンダリング精度

左:中 右:最低
左:中 右:高

・設定項目:最低・低・中・高

3D解像度をどの程度細かく描画するかの設定です。

影響があるのは3Dグラフィックのみで、2Dグラフィックには影響しません。

最低~低設定だと解像感がなく”もやぁ…”っとしていて、クッキリ感がなくギザギザ感が強めです。

白夜状態の淵下宮だと差が分かりやすく、大日御興から放たれる光の放射具合や輪郭が目に見えて違います。

最低設定では神の目の模様が潰れ、サンゴノミヤサマァのおへそもただの点です

せっかくスマホ版でもグラフィックの良い原神を、レンダリング精度が低い状態でプレイするのはかなり勿体ないです。

原神(スマホ版)においてフレームレートの次に重要な設定であり、他の項目を削ってでも中設定以上が望ましいです。

シャドウ品質

左:中 右:低
左:中 右:高

・設定項目:低・中・高

影の描写設定です。

低設定ではぼんやりとしか影が描画されません。

高設定ではキャラクターや机、召喚物などを含めて精細に描画されますが…その分負荷も高いです。

洞窟や日が当たりにくい場所ではゲーム内の時間設定が昼でも、描画の品質次第で場所が違うと思えるくらい印象が変わります。

中と高の差はそこまで大きくなく、負荷軽減のため中設定にしてもそこまで描画を損なう印象ではないです。

視覚効果

違いが誤差レベルのため、比較できそうな画像を用意できませんでした…

・設定項目:低・中・高・最高(iOSのみ)

明言は出来ませんが…シャドウ品質とは別で影に関する設定、また環境光にも影響する設定のようです。

コメントして頂いた情報と私より参考になる他の方の画質に関する媒体を元に、差があるのか確認しました。

低~高までのAndroid版では、プレイアブルキャラやオブジェクト含めて影の濃さが誤差レベルで変化する程度で、あまり効果を実感できません。

ただ、Android版と同じく高設定までのPC版では、明確に影の深度が違っていて「原神オブジェクト部」にある情報の通りでした。

今の所の情報を整理すると、何かしら環境光や影に関する設定なのは間違いないようです。

とはいえ、PC版や最高に設定できるiOSでしか明確な差を確認できず、その差も微妙なものであり、正直…低か中設定で構わないと思います。

SFX品質

左:最低 右:高
左:中 右:高

・設定項目:最低・低・中・高

元素スキルや武器などのエフェクト品質設定です。

元素系のエフェクトやその他、一部発光するオブジェクトにも影響します。

最低設定と高設定だと差はハッキリ分かりますが、エフェクト次第では中設定と高設定だとそんなに差がある様には見えないです。

高設定では、スクロースの元素スキル「風霊作成・六三〇八」14.2秒1~2フレーム目で空間が歪むが、最低設定だと歪まない

SFX品質は中設定に押さえて、レンダリング精度やシーン細部の設定を優先しても良いかもしれません。

フレームレート

・設定項目:24(Androidのみ)30・45・60・120(一部のiOSのみ)

1秒間に何回画面を切り替えるかの設定です。

24に設定すると明らかに画面上の動作がカクついていて、60は滑らかに動きます。

24・30fpsと60fpsでは、ゲームプレイに影響するレベルで快適度が違います。

ゲームプレイの快適度だけでなく、甘雨や神里綾人などの元素爆発のヒット数、神里綾人の瞬水剣で出せる総ダメージにも影響します。

ただ…60fpsではかなりの負荷になるので、端末スペックと冷却に余裕がある方のみ60fpsにした方が良いです。

脳死で60fpsをおすすめしている情報が多いですが、モバイル版で無理をしてまで60fpsにする必要はないです。

45fpsは60fpsほど滑らかではないですが、30fpsからは1.5倍描画数が増えていて30fpsよりは明確に滑らかに感じます。

45fpsは長時間プレイする場合に30fps以上の快適性、60fpsほどは発熱(負荷)が酷くなりにくい塩梅なので、設定や端末の選択する幅が広がる意味でも実用的な設定だと思います。

シーン細部

左:中 右:最低
左:中 右:最高

・設定項目:最低・低・中・高・最高

オブジェクトなどのテクスチャ品質の設定です。(以前までは総合設定だった項目です)

文字通り、シーンの細かい部分の描画に影響します。

最低だとプレイアブルキャラ周囲などの部分しか描画しませんが、最高にすると負荷が重い代わりに奥から隅々まで描画するようになります。

岩肌や建物のドアや窓、屋根の細かい部分などが差が分かりやすいです

シーン細部変更時はゲーム再起動後に一部設定が反映されますが、殆どは再起動しなくても反映されてるみたいです。

アンチエイリアス

左:レンダリング精度(最低)+None 右:レンダリング精度(最低)+TAA

・設定項目:None・TAA

境界線のギザギザをなめらかにする設定です。

レンダリング精度が最低だと最も効果を実感しやすく、中設定以上だと3Dの描画が細かくなるのでNoneでも多少カバーされます。(原神が低設定でも綺麗に視えるのはTAAが効いているためなのかもです)

なのでしっかり確認しないと分かりづらいですが、Noneだと全体的に境界線などの部分にジャギーが発生してギザギザしてます。

TAAはそこまで負荷が掛かる訳ではないので、設定しておくのがおすすめです。

モーションブラー

・設定項目:OFF・低・高・非常に高い

カメラ移動やキャラクターのモーションなどで、ブレる表現処理を行うかどうかの設定です。

Ver.1.1「迫る客星」アップデート前はON・OFFのみでしたが、アップデート後に非常に高いまで設定出来るようになり、かなり負荷の掛かる処理になりました。

差がかなり分かりにくく、30(24)fpsかつモーションが高速なキャラでないと実感できないです。

ブレる処理が不要であれば、正直…無駄な負荷になるのでOFFをおすすめします。

Bloom

左:OFF 右:ON
左:OFF 右:ON

・設定項目:OFF・ON

Bloomは、グラフィックの明るい部分を滲ませて「じわっ…」とさせる光源表現の設定です。

Bloomの有無で雰囲気が結構違ってきますが、この辺りは好みで変更して下さい。

人群れの密度

左:低 右:高

・設定項目:低・高

そのまま読むなら人口密度だと解釈できますが…人群れの密度とは一体何ぞ?って思います。(初期の頃からずっと放置されたまま…)

ゲーム内で登場するNPCの数に変更がある設定です。

低設定にすることで、名無しの権兵衛なモブキャラを消せます。

マルチプレイ時、チームメイトのSFX

左:ON 右:完全にブロック

・設定項目:ON・一部ブロック・完全にブロック

マルチプレイ時に、他プレイヤーの元素スキルや武器などのエフェクトをブロックする設定です。

「ON」では完全に表示され、一部ブロックでは限定的に表示されます。

完全にブロックに設定することで他プレイヤーのエフェクトが消えます。

創造物系のオブジェクトだと分かりやすく、画像のように透明な何かに登っている状態になります。

マルチプレイで動作が重くなる場合に、ブロックすることで負荷率を下げることができます。

表示されるエフェクトの品質については、ホスト/ゲスト別に各自のSFX品質の設定次第で変化します。

実機のフレームレートを計測

テスト内容

結果だけ知りたい人→「用意はとっくに出来てるぜ。」

原神ではオープンワールドの”テイワット”と、螺旋や聖遺物・天賦素材などの”秘境挑戦”では負荷が違い、計測できるフレームレートも違ってきます。

また、テイワットにおいても最序盤に訪れるモンド周辺は他の地域に比べて負荷が軽く、フィールドで戦う敵もヒルチャールやスライムばかりであり、言ってしまえばチュートリアルです。

最近は、スマホレビューなどにおいてもベンチマーク的な位置づけで原神をプレイする動画が増えてきていますが、大半はモンド周辺でヒルチャールなどに適当な攻撃する程度の内容ばかりで、これでは多くの旅人が原神においてプレイする内容に則していません。

更に大概の場合、プレイ中のフレームレート計測すらしないので…はっきり言って何の参考にもなりません。(まぁ…私もあまり人の事を言えませんが…)

そのため、推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GBが通用するかも含めて、Snapdragon 845~888を搭載した非ゲーミングモデルの4機種で、Ver.3.0「黎明を告げる千の薔薇」にて追加されたスメールでテストします。

Ver.3.0以前は、テイワット・秘境に分けてガバガバな計測していましたが、今回からテイワットでの探索のみに統一。(5分以上秘境に籠もる旅人がいるとも思えないので…)

最高画質60fps設定、4機種全てガンダルヴァー村の七天神像からスタートし10分弱スメールで探索を行い、フレームレートなどプレイ中のデータ詳細を計測します。

計測にはAndroid・iOSデバイスで、ゲーム中のfpsやCPU・GPU使用率、バッテリー消費量などの重要な項目を計測・分析可能で、XiaomiやLenovo、miHoYoなどの大手企業も利用するプロ向けのツール「WeTest PerfDog」を用います。

画面・音声出力のscrsndcpyとWeTest PerfDogの実行には、Windows 11環境のPCにて動作させています。

なお、Xiaomi機であるMi 9T ProとMi 11iに関してはMIUIが原因でゲームパフォーマンスが著しく低下するため、それぞれの端末に最適化されたAOSPベースのカスタムROMを導入しています。

テスト環境

機種Pixel 3Mi 9T ProAxon 10s ProMi 11i
OSAndroid 12
(Stock ROM)
Android 11
(Pixel E Plus)
Android 10
(MiFavor UI10)
Android 12
(Evolution X)
SoCSnapdragon 845Snapdragon 855Snapdragon 865Snapdragon 888
CPUKryo 385Kryo 485Kryo 585Kryo 680
GPUAdreno 630Adreno 640Adreno 650Adreno 660
RAM4GB(LPDDR4X)6GB(LPDDR4X)6GB(LPDDR4X)8GB(LPDDR5)
ストレージ64GB(UFS 2.1)64GB(UFS 2.1)128GB(UFS 3.0)128GB(UFS 3.1)
クロック制御3CCPUManager
Performance
GPUクロック可変
(~710MHz)
3CCPUManager
Performance
GPUクロック可変
(~585MHz)
MiFavor UI10
TURN ON
GPUクロック可変
(~578MHz)
3CCPUManager
Performance
GPUクロック固定
(708MHz)

Snapdragon 845(Pixel 3)

原神公式の推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GBのPixel 3では、平均12.4fps、ゲームプレイのスムーズ具合を示す値は43.9、画面が一瞬止まったように見えるジャンクと呼ばれる現象は、驚異の365.4でした。

ジャンクの頻度が酷すぎて、計測結果で目に見えたレッドラインを形成するレベルの酷さは初めて見ました。

何もかも性能が足りていないのは明白ですが、最たる原因はRAM不足で、AvailableMemory(ユーザー側の使用可能メモリ)は平均で409MBしか余裕がありませんでした。

これが原因で描画しなければならないオブジェクトなどが後から描画されたり、空きに余裕がないので頻繁に処理が詰まります。

後からオブジェクトなどが描画されるせいで、本来ある筈の足場などが無くてキャラクターが地面に埋まるなどの珍事が発生するかもしれません。

モンドなどの描画負荷が軽い場所でのプレイや画質設定を落としたり、30fpsにすればもう少しマシに遊べますが…少なくともSnapdragon 845+RAM4GBでは、スメールを平均30fpsで遊ぶことすら厳しい具合で、もうHoYoverse(miHoYo)の推奨スペックでは限界です。

仮に30fps前後で遊べたとしても、敢えてSnapdragon 845と同等性能のSoC+RAM4GBを選択する意味は皆無です。

特にSnapdragon 845世代は端末の冷却能力も高くない機種が多く、SoC性能もSnapdragon 765Gや695などのミドルクラスに追いつかれる程度にまで型落ちしていて、快適に使える賞味期限は切れかけています。(もっと言えば765Gや695搭載機の方がフレームレート高いです)

あと、何故かPerfDogの計測項目からPixel 3だけ温度の項目がハブられたので、プレイ中の温度が不明です。

Snapdragon 855(Mi 9T Pro)

Snapdragon 855と6GBのRAMを搭載するMi 9T Proでは、平均38.6fps、スムーズ度12.4、ジャンクは67.8でした。

Pixel 3(Snapdragon 845)が色々と凄まじい結果を叩き出したので、平均38.6fps/ジャンク67.8ですら動作がスムーズに感じます。

AvailableMemoryは平均964.4MBと1GB程度余裕があり、メモリよりもCPU・GPU性能が先に不足しているようです。(勿論、LPDDR4Xで帯域や速度が足りているかは怪しいですが…)

平均温度はCPUが82℃、GPUが77.5℃、バッテリーが40.1℃でした。

バッテリー温度が40℃程度であれば温かい程度であり、アチアチ爆熱で端末を持てないということもないです。

快適とは言えませんが、最高画質状態で平均38.6fpsを出せるだけのポテンシャルがSnapdragon 855にはあるため、まずまずプレイ可能、画質設定を適切にすれば40~50辺りでも動作可能だと思います。

”スマホは良く分からんけど、原神が30fpsでスムーズに動けば良い”って感じの要求度合いなら、Snapdragon 855相当のSoC+RAM6GBで問題なく要求を満たせます。

私的にも855辺りの性能なら”まだマトモに動く”と感じていて、探索をするだけなら悪くはないかなぁ…程度にはプレイできました。常用する気はないですけどね。

Snapdragon 865(Axon 10s Pro)

Snapdragon 865と6GBのRAMを搭載するAxon 10s Proでは、平均47fps、スムーズ度8.4、ジャンクは19.3でした。

AvailableMemoryは平均1126MBで、Mi 9T Proと大差ないです。若干、Android 10ベースのMiFavor UI10の方が軽量なのか、200MB前後余力が生まれています。

平均温度はCPUが77℃、GPUが74.8℃、バッテリーが42.4℃でした。

Snapdragon 865は855よりも高性能化と製造プロセスの最適化が行われており、平均47fpsで855の38.6fpsを上回りながらCPUとGPUの温度は低い結果になりました。

その代わり性能が出る分、バッテリーへの負荷は掛かりますし、熱も溜まるのでバッテリー温度はやや高めです。

Axon 10s Proは下手なSnapdragon 888や8 Gen 1搭載機よりも平均fpsが高く、865+RAM6GB、Android 10という型落ちスペックでありながら平均50fps近く出せる稀な例です。

Snapdragon 865の完成度が高いこともありますが、それ以上に近年のSamsung製8xx番台が爆熱産廃というのも拍車を掛けていると思います。

Snapdragon 888(Mi 11i)

テスト環境4機種の中で最高スペックである、Snapdragon 888とLPDDR5の8GBメモリを搭載したMi 11iでは、平均44.6fps、スムーズ度7、ジャンクは27.2でした。

平均fpsとジャンクはAxon 10s Proに劣りますが、スムーズ度だけは改善してるので…何とも評価しにくい結果です。

AvailableMemoryは平均1977.2MBで、ここはスペック通り増えた分が順当に結果に出ています。

平均温度はCPUが64.9℃、GPUが62.6℃、バッテリーが40.2℃でした。

爆熱SoCと言われているSnapdragon 888で、この結果になるのにはカラクリがあり、SoC側のクロック制御が原因でかなり早い段階からCPUのクロックダウンしているためです。

1.8GHzしか出ない0~3の効率コア以外は、本来もっとクロックが高いはずですが…平均2GHzすら出てないです。

あとは単純にTSMC 7nmのSnapdragon 865から製造プロセスがSamsung 5nmに微細化されていて、必要な電力に対して出せる性能が高いので、生じる電力量と発熱が少なくなってはいます。

もっとも、クロックダウンして爆熱化は避けられていますが、性能が低下しているためフレームレートはAxon 10s Proに劣ってしまいます。

これでもXiaomi Mi 11iとしては原神のフレームレートが高い方で、カスタムROMを入れる前のデフォルト状態(MIUI)では、バッテリー温度が45℃まで上昇するにも関わらず平均37.5fpsしか出せない、典型的なカタログスペックやベンチマーク結果だけ高いSnapdragon 888機でした。

そこから平均44.6fps、スムーズ度7、ジャンク17.5まで改善し、Axon 10s Proにやや劣る程度にまでなったので、突き詰めればSnapdragon 888も爆熱なだけでは終わらないかもしれません。

とはいえ労力と文鎮化するリスクに見合っているとは思えないので、素直に8+ Gen 1とか8 Gen 2を待った方が良いです。

計測結果

計測したデータで重要になる項目をグラフなどにまとめました。

ベストワースト
平均fps47fps
Snapdragon 865
12.4fps
Snapdragon 845
スムーズ度7
Snapdragon 888
43.9
Snapdragon 845
平均バッテリー温度40.1℃
Snapdragon 855
42.4℃
Snapdragon 865

Snapdragon 845→855ではSoC性能とシステムメモリの不足、そこから生じる驚異の365.4ジャンクなど色々な要因があり、それらが改善されたため3倍以上フレームレートが伸びました。

ベンチマークテストなどではかなり差があるはずですが、Snapdragon 855→865では3割弱の向上、855→888では2割弱に留まりました。

最低結果を2つも叩き出したSnapdragon 845は想像通りと言った感じですが、思いの外855が健闘し、最も爆熱になるであろう888は意外にも855と誤差程度の温度で済む結果になりました。

プロ向けツール「WeTest PerfDog」を用いて計測したこの結果から言えることは、ベンチマークスコアやカタログスペックが良いだけでは原神の動作を想定することは”できない”ということです。

あ、あとHoYoverse(miHoYo)はスマホの推奨スペックをいい加減更新した方が良いです。

普段遣い用にカスタムした設定

普段のデイリー消化などでプレイする用にカスタムした設定はこんな感じです。

脳死で最高画質にしても、無駄な負荷が多めな割に画質に直接関わる機能じゃないものも多いので下げてます。

軽い探索やデイリー程度であれば45fps出ていればプレイに支障はなく、60fpsがずっと安定するならまだしも長時間の場合はどうせ発熱によるサーマルスロットリングで端末の性能が落ちて、60fpsを結局は維持出来なくなるので”45fpsでも良いや”って最近は思ってます。

肝心の画質は…まぁまぁです。Bloomを切ってるので光源の”光ってる具合”がなくて派手さには欠けますが、無難に綺麗に見える程度にはなってます。

最高画質60fpsに拘るならスマホじゃなくて、PS5かスペックと環境の良さが青天井のPCにした方が良いです。

どうしてもって場合はiPad mini(第6世代) or Snapdragon 8+ Gen 1か870のゲーミングスマホ・タブレットで拘るべきで、普通のスマホで最高画質60fpsに執着しない方が良いと思います。

それにPC版準拠なGeForce NOW版の原神が、スマホ・タブレットに対応しちゃったので尚更です。

原神(スマホ版)で必要になるスペック

ネット上にある原神の計測結果や自分で検証したデータも元に、考えうる原神(スマホ版)に必要となるスペックの目安はこんな感じです。

最低限普通快適
SoCSnapdragon 845
Kirin 810
Dimensity 820
A11 Bionic
Snapdragon 855(860)
Kirin 990
Dimensity 1200
A12 Bionic
Snapdragon 865(870)
Kirin 9000
Dimensity 8100
A14 Bionic
RAMAndroid:4GB
iOS:2~3GB
Android:6GB
iOS:3GB以上
Android:6~8GB
iOS:4~6GB
ストレージ64GB64~128GB128GB以上
冷却それ以前の問題ベイパーチャンバー
ヒートパイプ
放熱グラファイト
冷却ファン
大型ベイパーチャンバー
高性能グラファイト

原神(スマホ版)で「低スペックでも快適にする方法!」なんてものは存在しません。マトモに動かないなら端末のパワーが足りないだけです。推奨スペックですら、限界に近いのですから。

原神公式の推奨スペックであるSnapdragon 845+RAM4GBはかなり厳しく、もうスメールが来た今では限界です。

ある程度ストレスが少なく、今後を見据えて原神をプレイするなら最低限Snapdragon 855+RAM6GBが必要です。

Snapdragon 865や870クラスの性能があれば、端末の冷却能力次第ですが…最高画質60fps程度を維持してプレイすることも視野に入ります。

実際に型落ちのAxon 10s Proでも、平均50fps近いフレームレートが出るので、スメールでもまぁまぁ快適に遊べました。

個人的には、高性能だけど発熱が酷いSnapdragon 888や8 Gen 1の端末を選ぶよりも、888が爆熱だったことで再評価された865や870搭載スマホ(タブレット)の方が、原神にはおすすめです。

原神(スマホ版)に最良な選択肢は、Snapdragon 8+ Gen 1以降を搭載し、冷却性能やSoCのクロック制御がしっかりしているハイエンドAndroidか、A15 Bionicを搭載したiPad mini(第6世代) or M1搭載のiPadシリーズです。

ただし…カタログスペックや冷却性能の良さをアピールしたモデルでも、大したフレームレートを出せない場合もあり、特にSnapdragon 865(Axon 10s Pro)と888(Mi 11i)の結果が典型例だと思います。

スペック以外にもOS(UI)側の制御が原因で性能が上手く発揮されないケースもあり、特にGOSが問題となったGalaxyや、無駄に複雑で変なことばかりしているXiaomiのMIUIなどでは、制限の解除やシステムそのものに手を加えないと動作が全然ダメって場合もあります。

面倒くさかったら、iPad mini(第6世代)かROG Phone 6、Legion Tab Y700辺りを検討すれば良いです。

あとがき

私は普段PC環境で原神を楽しんでいるのですが、課金だったり樹脂の濃縮、忙しいときのデイリー消化目的でスマホでプレイすることもあります。

で、スマホ版の画質設定などの情報を調べても、リリースから2~3ヶ月はマトモな情報が出てきませんでした。

ググって出てきた情報が検索上位にあっても、折角グラフィックが綺麗な原神をプレイしているのに…

「端末や動作が重い場合は低設定にしよう!」とか「要らないアプリをアンインストールしたり端末を再起動しよう!」

挙げ句の果てに「低スペでも快適になる設定」なんて書いておいて、全部”最低”か”低”にしただけみたいな感じの誰でも思いつくような頭ヒルチャールな情報ばかりでした。最近でこそ、比較的マトモな情報は増えてきてますが…。

なので自分で画質設定を弄ったり、あまりデータの少ないfpsを計測したりした試行錯誤や、気になって調べた情報をそれっぽくまとめてみました。

付け足し…付け足しで内容を追加してきたので、最早跡形なく内容が変わっていてあまり参考にならんかもですが…何かしらスマホ勢の旅人さんの参考になれば幸いです。